富岡市議会 > 2017-03-21 >
03月21日-一般質問-02号

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  1. 富岡市議会 2017-03-21
    03月21日-一般質問-02号


    取得元: 富岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-29
    平成29年  3月 定例会               議 事 日 程(第2号)                           3月定例会                           平成29年3月21日(火)午前10時開議                           富岡市議会議長 堀越英雄第1 一般質問平成29年3月21日1.出席議員(18人)    1番  佐 藤 次 郎 君        2番  島 田 進 義 君    3番  小 林   寿 君        4番  木 田 嘉 之 君    5番  黒 澤 淳 雄 君        6番  横 尾 秀 光 君    7番  長 沼 今朝男 君        8番  大 塚 利 勝 君    9番  佐 藤 信 次 君       10番  宮 澤 展 彦 君   11番  堀 越 英 雄 君       12番  壁 田 賢 二 君   13番  春 山 邦 雄 君       14番  栁 澤   敦 君   15番  相 川   求 君       16番  高 橋 總一郎 君   17番  茂 原 正 秀 君       18番  佐々木   功 君1.欠席議員(なし)1.説明のため出席した者  市  長  岩 井 賢太郎 君      副 市 長  小 林 正 次 君  教 育 長  横 田 公 男 君      企  業  塩 津   薫 君                       管 理 者  市  長  髙 橋   修 君      総務部長  上 原 健 司 君  公 室 長                 ・ 危 機                       管 理 監  市民生活  齋 藤 順 一 君      世界遺産  金 井 幹 夫 君  部  長                 部  長  健康福祉  飯 塚 幸一郎 君      経済建設  浦 野 繁 夫 君  部  長                 部  長  教育部長  松 井 順 子 君      ガス水道  田 島 卓 雄 君                       局  長  消 防 団  五十嵐 俊 弘 君      秘書課長  大 島 康 弘 君  事務担当  財政課長  田 辺 金 美 君1.事務局職員出席者  事務局長  中 山   靖 君      次  長  吉 田   稔 君  議会係長  山 田 健 二 君      議 会 係  中 澤 寿 江 君                       係長代理 △開議      午前10時00分開議 ○議長(堀越英雄君) おはようございます。議員の出席が定足数に達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。 △日程第1 一般質問 ○議長(堀越英雄君) 日程第1、これより一般質問を行います。一般質問は、会議規則第50条第3項の規定により、議長の定めた順序によりこれを許します。初めに、14番議員 栁澤 敦君、ご登壇の上、ご質問願います。14番。                (14番 栁澤 敦君登壇) ◆14番(栁澤敦君) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、さきに通告しておきました2件につきまして一般質問をさせていただきます。 まず1件目でございますが、若者の雇用対策について。本市は、自然が豊かで風光明媚な地です。青々とした山並み、突き抜ける青い空、鏑川の清流、四季折々の妙義山があります。子育て環境も充実しております。改めて地元のよさを探してみれば、今まで気づかなかった魅力を再発見することができると思います。 このようなすばらしいふるさと富岡を後にして東京などで就職した若者の中には、職を得るために仕方なく都会に出た方も多くいるのではないでしょうか。そのように考えると、若者に魅力ある雇用の場、就職先さえあれば、大学進学のため一旦離れた学生も故郷に帰りたいと強く思うはずです。高校生も同じように、雇用が充実すれば地元にとどまると思います。 そこで、若者の雇用対策について市長の考えをお聞かせください。 また、本市の雇用情勢についてもお聞かせください。 2件目といたしまして、企業誘致についてでございますが、企業が本市に進出し、工場や事業所を建設すれば、そこから雇用が生まれ、さらにその雇用された社員が富岡市に居住することになれば、人口減少対策労働力確保、税収増加にもつながります。これまで本市は、多くの企業を誘致し、優良企業も数多く進出しています。進出した企業が現在の富岡市の基礎を支えていると言っても過言ではありません。 本市には、富岡インターチェンジがあり、近隣には下仁田インターチェンジ、さらに松井田妙義インターチェンジと、利用できるインターチェンジが数カ所あります。このような高速道路の利便性の高さは、企業誘致をするに当たっては大変優位であり、さらに自然災害が少ないこともアピールできると思います。 そこで、企業誘致の取り組みについてお聞かせください。 以上で壇上からの質問とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 市長。                (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) おはようございます。それでは、栁澤議員さんの質問に順を追ってお答えを申し上げます。 初めに、若者の雇用対策につきましてお答えいたします。我が国の雇用環境は、少子高齢化や人口減少の進行、アベノミクス効果による緩やかな景気回復のもと、企業では人手不足感が高まっております。特に若年労働者は、かつての高度経済成長時代に金の卵と言われるように貴重な存在になりつつあります。本市においても、若年労働者の確保は、中小企業に限らず、大企業でも難しくなっていることは経営者からも伺っており、企業経営に大きな影響を与える課題であると認識をしております。 このため、本年度から、中小企業若者人材確保支援奨励金制度の実施や、従前より実施しております高校生の事業所見学会インターンシップ推進事業を通じ、市内企業の若者の人材確保支援を図っているところであります。また、移住定住促進奨励金制度も本年度から実施しており、本市へのUターン、Jターン、Iターンなど、移住や定住の促進を図り、若者が本市で活躍できる環境、職住づくりを行い、若年労働者の確保に努めているところでございます。 なお、本市の雇用情勢につきましては、実務的な内容となりますことから、経済建設部長から申し上げます。 次に、2点目の企業誘致についてでございますが、市内への企業進出は、新たな雇用の創出や地場産業への取引拡大、市税への好影響など、さまざまな面において本市の経済振興、発展に貢献をします。本市では、これまで多くの工業団地を整備し、優良企業を誘致してまいりました。この結果、最新の工業統計調査における製造品出荷額は約2,500億円、県内12市で人口1人当たりの製造品出荷額は3位となり、大きく成長してまいりました。 私は、市長就任以来、県や関係機関などさまざまなチャンネルを通じ情報収集を行い、みずからが先頭に立ち、企業の支援や企業誘致の促進を図っているところでございます。 なお、具体的な取り組みにつきましては経済建設部長から申し上げます。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 命によりまして、栁澤議員さんの若者の雇用対策についての2点目、本市の雇用情勢につきましてお答えいたします。 ハローワーク富岡管内の最新の統計によりますと、新規求人数が441人、新規求職者数は175人でございました。倍率で申し上げますと、新規求人倍率は2.52倍、有効求人倍率は1.58倍になります。有効求人倍率は、群馬県の有効求人倍率1.44倍、全国の有効求人倍率の1.43倍を上回っております。また、1年前の有効求人倍率1.29倍と比較すると0.29ポイント上昇しており、企業では労働者の確保が難しくなっている状況でございます。 一方、ハローワーク富岡管内新規高校卒業者職業紹介状況を見ますと、本年3月の卒業者に対する求人数は341人、昨年3月卒業者に対する求人数は313人、一昨年3月卒業者に対する求人数は274人でございました。雇用の改善が進み、企業が若い人材を積極的に求めている状況にあります。 次に、企業誘致の取り組みにつきましてお答えいたします。企業誘致の推進につきましては、昨年度、富岡市企業誘致条例を制定し、製造業だけでなく、情報通信業、運輸業、宿泊業などにも対象を広げ、積極的に誘致できるよう助成措置の拡大を行いました。この条例では倉庫業も対象としておりますので、インターチェンジに近い本市の地の利を生かし、トラックターミナル等流通関係企業の誘致や2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、旅行者用の宿泊施設誘致にも大きな力になると考えております。本市は、地震の影響が少なく、地盤が安定しており、自然災害も少ないことから、製造業のバックアップ拠点情報通信業などのサテライトオフィスとしての立地も有望と考えております。IT技術の進化によって、企業にとっては特に自然災害時のバックアップ機能のメリットは大きいものがございます。 また、既に市内に立地している企業への支援策としては、平成27年4月に施行しました富岡市工場立地法に基づく地域準則条例がございます。この条例では、工場敷地9,000平方メートルを超える企業の緑地面積率を緩和することにより、敷地の有効利用と新たな設備投資の誘導を図っております。 企業誘致を図るには、特に製造業では工業団地の整備が不可欠であります。本市では、昭和37年の富岡工業団地に始まり、昨年度の宇田第3工業団地まで計10カ所、総面積で約100ヘクタールの工業団地の整備を行ってまいりました。工業団地の整備については、この3年間、基礎調査や詳細調査等を進めてまいりました。この調査結果を踏まえ、農村地域工業等導入促進法の適用や県企業局との共同開発などの整備手法等について検討しており、早期に整備ができるよう準備を進めております。また、宇田一ノ宮土地改良事業区域内には非農用地約1.8ヘクタールを確保し、工業団地整備を計画しており、平成32年度中には分譲できるよう事業を進めております。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) ここからは、一問一答で質問をさせていただきます。 まず、若者の雇用対策についてでございますが、ご答弁まことにありがとうございました。初めに、若者の雇用対策についてお聞きいたします。昨今の雇用情勢は、市長のご答弁のとおり、人手不足感が高まっていることは、私も工場を経営されている事業主の方からも聞いております。平成20年のリーマン・ショック時、世界同時不況のときは、市内企業でも社員を解雇したり、雇用を継続しても週3日休みといった措置により、辛うじて社員を雇っていたなどといった話を聞いたことがありました。そのころと比較すると、隔世の感があります。 市長は答弁で、若い労働者は今や金の卵であると言われました。まさしくそのとおりだと思います。少子化がこのまま進展すると、人手を確保できず、やむなく事業を廃業したり、最悪倒産するような事態も考えられるわけであります。 先ほどのご答弁において、新規の求人倍率が2.52倍と求人が多く、人手不足の状況は理解できました。しかし、若者を中心に就職するところがないという話も親御さんからよく耳にします。それはどのようなことなのかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) ハローワーク富岡管内産業別新規求人状況でございますが、先ほどのご答弁で申し上げました最新の統計では、新規の求人数が441名でございます。そのうち、製造業の求人が128人、29%、医療、福祉業からの求人が231人、52%と、この2つの業種で全体の81%を占めております。その一方で、求職者は事務系の職種を希望する人が多く、雇用のミスマッチが起きていることが原因と思われます。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 新聞報道などで、福祉や介護現場ではやめてしまう方が多いことは聞いています。福祉介護施設などでは、人材が確保できないと施設が運営できず、入所希望の高齢者も行き場がなく、路頭に迷ってしまうことになります。今後、大きな社会問題になるのではないかと大変心配をしております。 また、3月3日の上毛新聞に今春卒業した県内高校生就職内定率の記事が掲載されていました。その記事によりますと、ことしの1月末時点で内定率が前年同月比0.6%増の94.8%で、21年ぶりの高水準になったと報道されていました。製造業を中心にした人手不足が背景にありそうだとのことです。また、その記事では、県内大学生就職内定率も83%で、調査を開始した2011年以降過去最高を更新したともありました。企業側には、人材確保が相当に厳しいとの認識があるようであります。 そこで、市内の高校生の進路状況はどのようになっているのか、わかる範囲でお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 市では毎年度、市内出身者県内高校卒業後の進路状況を調査しております。昨年3月卒業者の進路状況でございますが、市内出身者は434名おりました。そのうち、大学等への進学者は319名、就職した者が112名、未定が3名となっておりました。就職者112名のうち、市内企業へ就職した者は64名、市外企業へ就職した者は48名おりました。このように、進学者が就職者を大きく上回っている状況でございます。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 進学者が7割以上になっているようですが、市では若者の人材確保対策としてどのような事業を実施しているのかお聞かせください。
    ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 高校生を対象にした事業所見学会や、大学生等を対象にしたインターンの受け入れ態勢を推進するためのインターンシップ推進補助金等の施策を実施しております。また、県内出身の大学生に対して、今年度から出張ジョブカフェ企業訪問バスツアーを実施しております。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 事業所見学会出張ジョブカフェ企業訪問バスツアーを実施されているとの答弁がありました。これらの事業は平成29年度予算には計上されていませんが、事業内容を詳しくお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 初めに、事業所見学会でございますが、高等学校卒業後に就職を希望している生徒を対象に行っております。実際に工場を見学し、働いている人たちと話をすることで、市内事業所の理解を深めるとともに、職業の見聞を広め、求人票だけではわからない職場の雰囲気を感じていただき、地元企業への就職を後押しすることを目的として実施しております。見学事業所は、大手企業から中小企業まで幅広く、平成28年度は19の事業所にご協力をいただきました。 一方、高校生は、市内の高校を初め、吉井、安中、下仁田など近隣の高校も含め130名が参加いたしました。財政課負担バス借り上げ費はかかりますが、市内事業所のご厚意により無償で実施できているものであります。 出張ジョブカフェは、群馬県若者就職支援センターと共同で開催した事業でございます。この事業は、地元の企業の社長さんや若手社員との交流会を行い、仕事のやりがいや求める人物像について話し合い、雇用のミスマッチを防ぐものです。また、前段として、参加者に対し、面接のマナーや心構え、模擬面接を含めた就職試験対策セミナーも行っております。 企業訪問バスツアーにつきましては、県内外の大学生を対象とした市内事業所への見学ツアーであります。この事業は、群馬県と連携し、より広域的に学生を募るため、高崎駅を発着場として市内事業所を回るものでございます。こちらも、財政課負担バス借り上げ費はかかりますが、事業所のご理解により無償で実施しているものであります。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 人材確保の具体的な事業はわかりました。 一方、雇用のミスマッチがあり、企業に就職してもやめてしまう人も多くいると聞きます。せっかく社員が採用できたのに、やめられては企業も困ると思います。当局は、この雇用のミスマッチについてどのような認識でいるか、またその対策についての考えがあるのかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 雇用のミスマッチにつきましては、これまで一般的に七五三などと言われておりました。入社3年以内にやめる人の割合を言いますが、中学生では7割、高校生では5割、大学生では3割が企業をやめるそうです。市内企業の実態調査を実施したことはありませんので、詳細はわかりませんが、企業にとっても大きな損失と考えております。 市としては、若者に継続して企業に勤めていただけるよう、第1答弁で申し上げました中小企業若者人材確保支援奨励金制度を本年度から実施しております。30歳以下の若者が市内中小企業に就職した場合、1年目に5万円、さらに5年継続して勤務した場合、6年目に5万円をご本人に支給する制度であります。この制度が有効に活用され、若者の人材確保につながることを期待しているところでございます。 また、企業の労働環境支援では、中小企業に勤務している女子社員が産休、育児休業後も継続して勤務できるよう、平成27年度から実施している育児休業支援事業補助金も有効と考えておりますので、継続して実施したいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 人材の確保や雇用のミスマッチの対策をいろいろしているのはわかりました。 一方、若者を中心に就職するところがないという市民の声もございます。こうした声に耳を傾けていただき、今まで以上に雇用のミスマッチ対策の充実をお願いして、若者の雇用対策についての質問を終わらせていただきます。 次に、企業誘致についてお伺いいたします。宇田一ノ宮土地改良事業区域内において工業団地を計画しているということでございますが、その手法や内容についてお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 土地改良事業で農地を大規模に改良する場合、その面積の約3割を農地以外に利用することが可能でございます。その3割の土地のうち、道路、水路等を除いた部分を工業団地として開発するものでございます。工業団地に充てる非農用地を企業等に分譲することにより、土地改良事業の事業費に充当し、地権者の負担を軽減することができるものでございます。 本市では、土地改良事業により非農用地を生み出し、活用した事例としては、住宅団地はありますが、工業団地を整備した例はございませんでした。今回は、企業誘致を図るため、工業団地を計画しているものでございます。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 土地改良事業は私の地元でも過去に実施しましたが、工業団地や住宅団地は整備されませんでした。今後、市内で土地改良事業による工業団地整備の可能性はあるのかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 土地改良事業は、地元地権者の理解とご協力がなければ実施できません。市内でも実施できる地域があると思いますので、検討してまいります。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) わかりました。 次に、第1質問で県企業局との共同開発による工業団地整備とのご答弁がありました。富岡市の工業団地において、県企業局がかかわった工業団地はこれまでどのくらいあるのか、またどのような企業が立地しているのかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 県企業局が造成しました工業団地は5カ所でございます。宇田工業団地、宇田第2工業団地木材工業団地には地元の中小企業が立地しております。坂井工業団地は、地元の中小企業と県外から田中貴金属工業株式会社大木薬品株式会社が進出し、藤木工業団地には株式会社IHIエアロスペースが進出しております。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 坂井工業団地藤木工業団地は、県外から優良な大企業が進出しています。本市にとっては大切な企業であります。 そこで、県企業局がかかわるとどのようなメリットがあるのかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 県企業局は、専従のスタッフがおり、工業団地の整備及び分譲に関するノウハウ、技術力、実績等も豊富で、特に大規模な工業団地を整備、分譲する場合には大きな力になっていただけます。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 12月定例会において黒澤議員さんが西毛広域幹線道路沿線での開発を進める考えがあるのか質問されたと思いますが、市当局は県企業局への働きかけを行うことも考えているのかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 西毛広域幹線道路沿線地域につきましては、今後、工業団地の計画も視野に入れ、調査、検討を進めてまいりますが、計画立案に当たっては、県企業局との連携も選択肢の一つとして考えております。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 次に、サテライトオフィスの誘致について検討しているとの答弁がありましたが、誘致の可能性はあるのかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) サテライトオフィスの具体的なメリットは、固定費の削減、経営機能のバックアップなどでありますが、特に自然災害時のバックアップ機能のメリットは大きいものがございます。本市は自然災害が少ないことから、この点をアピールできるので、十分可能性があると考えております。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 企業誘致の対象業種を製造業から情報通信、運輸業、宿泊業などに広げ、積極的に企業誘致を進めているとのご答弁がありましたが、現在具体的に新たな企業誘致の話が進んでいるのか、現状をお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 企業の進出計画や施設の増強などは、企業にとってはトップシークレットでございます。現時点では申し上げることはできませんが、市長を先頭に積極的に誘致活動を行っております。また、工業団地は企業のオーダーメード方式が主流となっており、県企業局及び富岡市においても取り組んでおるところでございます。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 現在、工業団地は企業のオーダーメード方式が主流になっているとの答弁がありましたが、どのようなメリットがあるのかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) オーダーメード方式というのは、立地企業の注文があって初めて相手の希望により工業団地の造成を行うものでございます。立地が決定してから造成するため、企業側の要望に応えた造成が可能となり、造成費用を低く抑えることができます。また、開発許認可等も得やすく、工業団地が売れないことによる、いわゆる塩漬け土地ができないため、開発リスクがありません。このように、企業、市、双方にとってメリットがございます。 ○議長(堀越英雄君) 14番。 ◆14番(栁澤敦君) 市内では、大規模な工業団地藤木工業団地以降ありません。藤木工業団地は、企業のオーダーメード方式県企業局が造成した工業団地でありました。こうした実例を考えると、工業団地を造成する場合、企業の市内への立地希望や進出希望が的確に把握されていることが重要になるわけでございます。情報が的確に把握されていれば、工業団地の計画や造成も進めやすいし、分譲先が決定していれば、行政も安心して工業団地を造成することができると思います。また、製造業者以外の情報通信、運輸業、宿泊業を誘致するに当たっても、企業のニーズの把握は重要になります。 このように考えると、行政のトップである市長の役割は大変重要になります。岩井市長には、富岡市の若者が地元に残り、生活できる基盤となる企業の誘致や移住したくなる地域づくりをお願いし、私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(堀越英雄君) 以上で14番 栁澤議員の質問は終了いたしました。 次に、12番議員 壁田賢二君、ご登壇の上、ご質問願います。12番。                (12番 壁田賢二君登壇) ◆12番(壁田賢二君) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してあります3点について一般質問をさせていただきます。ちょっと花粉症なので、聞きづらい点があると思いますけれども、ご了承ください。 1点目、「生きる力」長期集団宿泊体験活動についてお伺いいたします。この通常の授業では得られない体験を、授業の一部として、自然豊かな環境を通して、自然と人間との共生、環境保全の必要性や、宿泊することにより自主的な集団生活や生活上の自立に必要な知識、技能を身につけるとともに、野外での自然体験では生きた学力の向上が図れるとされており、机上では習得できない大切な時間を大事な学童期に実施することを文科省では推奨しております。 我が市では、大自然あふれる妙義山を活用し、長期集団宿泊体験活動をしております。妙義小学校では、妙義の宿を平成15年から開始され、小学校3年生から6年生を対象に4泊5日で行われております。また、高田小学校では、妙義なかよし合宿を平成16年から、4年生から6年生を対象に2泊3日で行われており、他の小学校につきましては1泊2日で行われております。 そこで、お伺いいたします。1、長期集団宿泊体験活動は学童期に大切な取り組みと考えます。長期集団宿泊体験活動の取り組みに対し、市のお考えをお伺いいたします。 2、市内全小学校の長期集団宿泊体験活動は考えられないかお聞かせください。 3、姉妹都市や友好都市との教育交流をされてはどうかお聞かせ願います。 2点目、安定的な水道事業を確保するための施策についてお伺いいたします。市民の生活基盤の一つである水道は、なくてはならない事業であります。国の水道普及率は97.8%となっておりますが、その反面で、高度成長期に整備された水道管は老朽化が全国的に問題視されておるところであります。 しかしながら、現在、景気回復の兆しを見せ始めた中、経済成長の恩恵を地方や中小企業に着実に広げていくとして、成長と分配の好循環の実現のための生活密着型インフラ整備を国では推進をしております。水道施設の水質安全対策、耐震化対策として355億円を計上し、前年度より20億円を増額されました。水道管の修繕や改修を担う地域の中小、小規模事業所に経済波及効果が及ぶことが期待されるところであり、富岡市におきましても経済波及効果を期待しておるところであります。現在、本市における水道管においても老朽化が進み、管路の更新が進行していないと思われ、心配されるところであります。 そこで、お伺いいたします。1、水道事業の現状と将来の見通しについて、富岡市のお考えをお聞かせください。 2、住民生活の安全を確保し、水道施設の現状を把握する水道台帳は必要なものと考えます。本市では水道台帳が整備されているかお聞かせ願います。 3、水道事業の中長期的な更新需要と財政収支の見通しを把握するには、アセットマネジメントが必要と考えます。水道事業の健全な経営と安定的な水の供給確保に向けてアセットマネジメントを速やかに実施すべきではないか、富岡市のお考えをお聞かせ願います。 3点目、花の名所づくりについてお伺いいたします。「冬は必ず春となる」、私の好きな言葉であります。いてつく寒さも少しずつ和らぎ、我が家の庭にはフクジュソウの花が咲く季節になりました。これからさまざまな花が咲き、芽を吹き出し、彩りを増し、咲き誇るのが楽しみになる季節であります。花は、人を引きつける魅力がございます。 富岡市の花は桜であります。ホームページでは、貫前神社、一峰公園が紹介されており、大塩湖の千本桜、丹生湖の湖面に映る妙義山と桜など、各地域にたくさんの桜の名所があるかと思います。平成29年度の予算大綱で、花と緑のぐんまづくりを契機として、花と緑によるまちづくりをより一層進め、快適で美しい都市環境の整備に努めてまいりますとございました。 そこで、お伺いいたします。1、世界遺産、国宝の富岡製糸場に多くの来訪者が来ていただいております。市内各地でおもてなしのできる、花の名所づくりの整備が必要と考えます。市のお考えをお伺いいたします。 2、市で管理する公園など何カ所あるのか、またその名称と所在地をお聞かせ願います。 3、花と緑のぐんまづくりにはサテライト会場がございます。このサテライト会場とあわせた整備ができないかお伺いいたします。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。ご答弁のほど、よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長。                (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) それでは、壁田議員さんの質問に順を追ってお答えを申し上げます。 初めに、「生きる力」長期集団宿泊体験活動につきましてお答えをいたします。自然の中で仲間とともに活動し、宿泊することは、子供たちの成長のために価値ある経験であると考えております。 なお、壁田議員さんからは3点のご質問をいただきましたが、それぞれ教育に関する内容となりますことから、教育長から申し上げます。 次に、2点目の安定的な水道事業を確保するための施策についてお答えいたします。水道事業は、水道法や地方財政法の規定により、市町村経営が原則であるとともに、独立採算が原則になっております。また一方では、事業収入の約9割を占める水道料金収入は、節水機器の普及や使用水量の減少などの影響により減少傾向にあり、また今後、人口減少等の影響を受け、ますますその傾向は顕著になると見込まれております。さらに、高度経済成長期の水需要の増加に伴い建設された浄水場等は、近い将来、更新時期を迎えるほか、地震に備えた水道管路の耐震化も喫緊の課題となっております。しかしながら、施設の更新の必要性を認識しながらも、なかなか進んでいないのが現状であります。このように、生命の水を預かる、住民の生活に欠かすことのできない水道事業を将来にわたって持続可能なものとするためには幾つか課題を抱えておりますが、その解決につきましては積極的に対応してまいりたいと思います。 なお、壁田議員さんからは3点のご質問をいただきましたが、水道事業の経営に関することとなりますことから、企業管理者からお答えを申し上げます。 次に、3点目の花の名所づくりについてお答えをいたします。本市は、自然が豊かで、四季折々に楽しめる花や名所が数多くございます。春は各地で桜やツツジ、夏は製糸場のサルスベリや丹生湖のヒマワリ畑、秋は妙義山パノラマパークのコスモスや妙義山のもみじなど、華やかで見応えのある花の名所があり、こうした場所をおもてなしのできる花の名所としてグレードアップを図るなど、しっかりと整備することによって富岡製糸場とあわせた観光の名所になるものと考えております。 一方、各地域に目を向けますと、市民の方が日ごろから花を大切に育てている公園や広場など、身近な花の名所もございます。花は、観光だけでなく、地域づくりにおいても重要な役割を担っており、本市が進めている富岡製糸場を核としたまちづくりにも大きく貢献するものと考えております。 富岡市としては、来月22日から1カ月間開催される花と緑のぐんまづくりを、さらに多くの市民の皆さんが主体的に花と緑によるまちづくりに取り組むきっかけにしていただきたいと考えております。 なお、壁田議員さんからは3点のご質問をいただきましたが、それぞれ実務的な内容となりますことから、経済建設部長からお答えを申し上げます。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 教育長。 ◎教育長(横田公男君) 命によりまして、壁田議員さんの「生きる力」長期集団宿泊体験活動の1点目、長期集団宿泊体験活動の取り組みに対する市の考えにつきましてお答え申し上げます。 現在、高田小学校と妙義小学校が実施しており、自主的な行動、自立した生活、仲間との協働などの面でよい成果を上げております。長期集団宿泊体験では、通常の学校生活では体験できない、野外活動を通して自然の大切さに気づくことや、登山や野外炊飯、キャンプファイヤーに児童が主体的に挑戦すること、上級生と下級生が互いに力を合わせた生活をし、他者との協働の重要性を実感することなどの貴重な体験を行うことができると考えています。長期集団宿泊体験活動を含む宿泊体験は、たくましく心豊かな子の育成に効果的であり、子供たちが自立した社会人へと成長していく上で大きな影響を与えるものであると考えております。 次に、2点目の市内全小学校での長期集団宿泊体験活動の実施についてでございますが、現在、期間の長短はあるものの、市内全ての小学校で宿泊体験活動を行っております。市内全小学校での長期集団宿泊体験活動の実施につきましては、学校の実態や児童の発達の段階を踏まえ、教科の授業と体験活動の時間の確保に努め、前向きに検討しております。 次に、3点目の姉妹都市や友好都市との教育交流につきましては、富岡小学校では、友好都市である横須賀市を修学旅行の方面としております。また、中学生キャリア体験事業のプログラムの一つとして、来年度より横須賀市に本市中学生の派遣を計画しております。横須賀市との交流事業の中で、本市中学生との教育交流についても検討を始めております。 私からは以上でございます。 ○議長(堀越英雄君) 企業管理者。 ◎企業管理者(塩津薫君) 続きまして、安定的な水道事業を確保するための施策についての1点目、水道事業の現状と将来の見通しでございますが、ご質問のとおり、高度成長期に整備された施設が老朽化する中で、さらに水需要の減少、節水機器の普及などにより、今までの右肩上がりではなく、右肩下がりの状況に入りつつあります。 このようなことから、本市におきましては、平成26年度から27年度まで、水道施設の耐震化調査等で施設の現状把握を行い、さらに平成28年度から平成29年度の2カ年事業で本市の未来像を描いた水道事業基本計画を策定し、この計画により事業を進めているところでございます。この基本計画は、国の進める新水道ビジョンに沿い、安全、強靱、持続を柱に、さらに経営戦略を含め、策定を進めているところでございます。 次に、2点目の水道台帳でございますが、国への許認可を提出するときに、また維持管理においても重要な資料でありますので、水道台帳は整備しております。 次に、3点目のアセットマネジメントに対する考え方でございます。ご質問のとおり、健全な事業経営を図りつつ、老朽化した施設の更新計画を策定するにはアセットマネジメントが必要であり、早急に策定すべきと考えております。さきの答弁において、本市における水道事業基本計画を策定しているところであることはお答えしましたが、この計画では、新水道ビジョンを包含するものであり、水道ビジョンにおいてアセットマネジメントの実施は必須事項であります。実施におきましては、十分な比較検討を行い、将来計画に反映してまいります。 私からは以上でございます。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 続きまして、花の名所づくりの1点目、おもてなしのできる花の名所づくりの考え方につきましてお答えいたします。 市内には、公園や寺社、湖や河川沿い、民間の花畑のほか、地域の方が手入れをしている広場など多くの花の名所がございます。こうした花の名所をおもてなしのできる名所として整備し、維持していくためには、市民の皆さんの協力が不可欠であると考えております。 市では、ことし開催する花と緑のぐんまづくりにおいて、地域づくり協議会に各地域で大切にしている花の見どころをおもてなし空間として整備するための支援も行っております。市では、イベント終了後も、地域づくり協議会など、市民の皆さんの自主的な花の見どころ整備を後押しすることで、市内各地におもてなしのできる花の名所がふえることを期待しております。 次に、2点目の市で管理する公園などの箇所数や所在地についてお答えいたします。現在、市では、都市公園条例において宮崎公園や富岡北部運動公園など15カ所の都市公園を管理しているほか、広場が11カ所、緑地が11カ所、各地域にございまして、それぞれ管理をしております。 次に、3点目のサテライト会場とあわせた整備についてお答えいたします。今回の花と緑のぐんまづくりでは、もみじ平総合公園と妙義山パノラマパークがサテライト会場となっております。もみじ平総合公園では、インフォメーションセンターと自然史博物館前を大花壇や小学校の花育教室で作製した寄せ植えプランターで演出するとともに、ベンチやパラソルを置いておもてなし空間をつくる予定でございます。一方、妙義山パノラマパークでは、妙義ふるさと美術館前に大きな菜の花畑をつくり、妙義山を背景とした記念撮影スポットの設置を計画しております。また、菜の花が終わった後も花が楽しめるよう、ワイルドフラワーの種子を散布する予定で、秋のコスモスとあわせて長い期間、妙義山を借景とした花の景色が楽しめる、花の名所として整備していきたいと考えております。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございました。 1点目の「生きる力」長期集団宿泊体験活動に対し、よい成果を上げており、市内においても前向きに、また来年度からは姉妹都市の横須賀市と中小学校が教育交流の検討を始めたとのご答弁をいただきました。ここからは一問一答方式で質問をさせていただきますので、よろしくお願いします。 では、初めに、本市では5年生を対象に1泊2日で妙義青少年自然の家で宿泊体験を行っております。今までは、各小学校単独で行われてきたと思います。 そこで、1点お伺いいたしますけれども、同一中学校というのがありますけれども、中1ギャップの未然防止となり得る、この同一中学校区内の小小連携でできないか、その辺のことをお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 教育長。 ◎教育長(横田公男君) 5年生を対象に1泊2日で実施している妙義青少年自然の家での宿泊体験につきましては、小小連携の視点に基づいて、平成27年度から同一中学校区内の小学校が同じ日程で実施しております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。その前は、たまたま小学校と小学校が合って、それから取り組みが進んできたものと思われます。ありがとうございます。 では、小学校の長期集団宿泊体験活動でありますが、妙義小学校で行われているこの活動は、余り例のないものであり、通学合宿と言われるものであります。この通学合宿というのは、通常どおり学校に通い、授業を受けた後に、少年自然の家や公民館などさまざまな施設を活用し、体験活動を行って寝泊まりするものであります。現在行われているこの妙義小学校の取り組みというのは、まさに画期的な取り組みだと思っております。この妙義小学校のスケジュールをもとにしていただきながら、徒歩通学が可能な宿泊施設を利用することによって、市内の小学校でも通学合宿が可能なものと考えておりますけれども、市のほうのお考えをお願いします。 ○議長(堀越英雄君) 教育長。 ◎教育長(横田公男君) 長期間の宿泊体験を実施するに当たっては、各学校において編成している教育課程を考慮し、各学校の実態に即した実施方法とする必要がございます。小小連携を視野に入れながら、妙義小学校で実施している通学合宿をモデルとするとともに、先進地の視察研修や取り組み状況など情報収集を行い、本市としての実施方法を検討し、各小学校における通学合宿を実現できるよう努めてまいります。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。ぜひ実現できるようにお願いいたします。 私もさまざま調べさせていただきましたけれども、この妙義小学校で行われている通学合宿というのはほかにない先進事例だと思っております。本市の子供たちの健全育成のための取り組みとするとともに、本市の教育の特色を出すという意味からも、市内全小学校での通学合宿の実現に向けて取り組みをお願いしておきます。 では、所管がかわると思いますが、私の平成26年12月と28年6月で教育関係の一般質問をしております。その後の進捗状況をお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 世界遺産部長。 ◎世界遺産部長(金井幹夫君) 教育旅行の集客の進捗でございますが、製糸場の児童生徒及び学生の団体入場者数は、平成26年度は1万4,184人、平成27年度は2万7,362人、平成28年度は2月末までの数値で2万6,469人、前年同月比556人増加しております。教育旅行は、一度旅行地に選定されますと、相当の期間継続されることが一般的でございますので、この間に富岡製糸場の普遍的価値を的確に伝え、教育的な効果を高める仕組みづくりにさらなる工夫を凝らし、継続して旅行地として選定していただけるような施設にしてまいります。 具体的には、富岡製糸場と妙義山、県立自然史博物館、養蚕体験などを連携させ、世界遺産学校の創設を見据え、その構成要素である各種体験やプログラムを造成してまいります。また、造成された各種体験やプログラムを友好都市や広域連携関係市町村を手始めに埼玉県や東京都などの近隣都県への有効な誘客ツールとして活用し、新たな教育旅行の誘致を進めてまいります。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) 年間約3万人の児童が富岡製糸場に訪れており、増加傾向にあるとのご答弁であります。 先日、卒業式でも、生徒が思い出の一つとして体験学習のことを語っておりました。この妙義の取り組みというのは、先進的な取り組みだと思っております。この妙義の事例を基礎にしていただき、また市内では幾つかのパターンがございますので、東京を初め関東圏、また全国への教育旅行のメニューとして進めていくことができないか、お考えをお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 世界遺産部長。 ◎世界遺産部長(金井幹夫君) 妙義小学校の通学合宿は教育旅行メニューとして大変参考になる事例でございますので、教育委員会での検討事項を含め、関係機関の要望などを取り入れながら、誘客につながるプランを造成して、近隣都県への有効な誘客ツールとして活用し、新たな教育旅行の誘致を進めてまいります。 △休憩      午前10時56分休憩 ○議長(堀越英雄君) ここで10分間の休憩をいたします。 △再開      午前11時04分再開 ○議長(堀越英雄君) 再開いたします。 △続・一般質問 ○議長(堀越英雄君) 休憩前に引き続き一般質問を行います。 12番議員。 ◆12番(壁田賢二君) この件で最後にしておきたいと思いますけれども、ご答弁の中で、児童生徒、学生が団体で製糸場に3万人訪れておるということであります。私が調べたところ、公表がありますけれども、内訳をこの数字で調べたところ、件数では、1位が東京で155件、2位が群馬で93件、そして3位がやはり九州の長崎で482人、このほかに九州方面を合わせると、東京に続き、九州方面では2,878人ということがわかりました。九州方面が多いということで、多分、高校生の修学旅行が多いということがわかると思います。小中の人数では、1位は東京で5,323人、2位は群馬で4,758人、3位は埼玉で2,758人であります。この統計を見ていくと、戦略がおのずと出ていくと思います。しっかりこの統計をとっていただき、次の手が打てるような、戦略につながっていくような手を打って、施策を考えていくことをお願いしておきます。 答弁の中にありましたけれども、教育旅行を受け入れるということは、先を見据えた取り組みであると私は考えております。教育旅行は、一度選定されると長期にわたり継続されると言われております。富岡製糸場や妙義山の記憶が、大人になったとき、また行ってみようとなる、魅力ある教育旅行にしていただき、現在は3万人でありますけれども、10倍を目標に年間30万人にしていける事業としてお願いをしておきます。 次に、水道事業についてお伺いいたします。詳細なご答弁をいただき、安定的な水道事業を確保するための水道台帳は整備してある、またアセットマネジメントについては早期に実施するとのご答弁をいただきました。本市が水需要に対し、安全、強靱、持続をモットーに事業を進めていることが理解できます。 では、今後一気に老朽化が進む中、全国の管路更新率0.76%とあります。全てを更新するまでに130年かかる見通しと言われておりますけれども、そこでお伺いいたします。富岡市の管路更新率は何%かお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) ガス水道局長。 ◎ガス水道局長(田島卓雄君) 平成28年度は事業進行中でありますので、平成23年度から27年度までの管路更新率について申し上げます。 平成23年度、1.52%、24年度、1.91%、25年度、1.12%、26年度、0.82%、27年度、0.23%となっております。平成26年度までは、石綿管更新事業、公共下水道事業が頻繁にありましたので、全国平均0.76%より高い水準となっておりますが、平成27年度からガスの民間移譲等に移行して、ガス事業中心の事業展開となったため、低い率となっております。今年度の見込みでは、水道事業基本計画の策定を見据えて事業を抑えておりますので、昨年度と同程度と考えております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) 全国平均0.76%より高いが、27年度、28年度はガス関係があったので、低い率となったということであります。 では、老朽化による漏水が本市でも心配されるところでありますけれども、現状をお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) ガス水道局長。 ◎ガス水道局長(田島卓雄君) 老朽化による漏水の現状でございますが、市の中心部におきましては公共下水道の工事に伴う水道管の更新を行ってきていることや、郊外につきましても石綿管更新事業により更新を図ってまいりましたので、老朽化による漏水は少なくなっております。しかし、老朽管の更新がおくれている一部箇所では、気候等の急激な変動等があった場合にまれに漏水を引き起こしている状態にあります。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) 水質の安全面から、石綿管や鉛管がありますけれども、本市におきまして更新の状況と、また更新が済んでいないのであれば、どのように残っているのかお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) ガス水道局長。 ◎ガス水道局長(田島卓雄君) 石綿管につきましては、石綿管更新事業によりほとんどの更新は済んでおります。しかし、原水を浄水場に送る導水管で約1キロメートル残っており、更新について検討を行っているところであります。 鉛管につきましては、本管の取り出し箇所で過去において使用しておりました。その後、本管の更新時に随時交換を行っておりまして、少なくなってきておりますが、現存箇所の実数については残念ながら把握できておりません。そのほかには、水道メーターの前後で使用しておりましたが、水道メーターの定期交換時に鉛管が使用されていた場合は市の負担で更新を実施しております。残数については、戸数で約390戸ほどでございます。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ご答弁では、石綿管についてはほとんど済んでおるということであります。鉛管については、把握できない部分があり、難しいとは推測できますけれども、速やかな適切な対応による更新をお願いしておきます。 では、昨今、大地震等による災害時の耐震化に重要視されているのが水道事業であります。本市の水道管の耐震基準と耐震化率をお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) ガス水道局長。 ◎ガス水道局長(田島卓雄君) 耐震基準は、震度6以上を基準としております。 次に、耐震化率ですが、水道施設全体の耐震化には膨大な経費が必要なことから、耐震化計画では主要な幹線管路をまず耐震化していくことを考えております。平成27年度の実績では、幹線管路における耐震管路の率は4.1%で、耐震管ではございませんが、ある程度の耐震性がある耐震適合管路の率は44.8%で、合計の耐震化率は48.9%となっております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。 幹線管路における耐震管路率が4.1%のご答弁でありますけれども、今後の更新をどのように考えていくのかお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) ガス水道局長。 ◎ガス水道局長(田島卓雄君) さきに申し上げた水道事業基本計画の中で更新計画を策定し、計画に沿って早期に更新してまいります。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ぜひともよろしくお願いします。 では、アセットマネジメントに移りますけれども、このアセットマネジメントでありますけれども、未実施であり、現在策定中の水道事業基本計画の中で早期に実現する旨のご答弁をいただきました。水道事業の健全な経営と安定的な水の供給確保に向け、長期的な更新需要と財政収支の見通しを把握するためには、このアセットマネジメント実施が必要となりますことから、速やかな実施を重ねてお願いしておきます。 では、これから策定するこのアセットマネジメントの結果により、健全な水道事業の継続を考えていくのに今後の水道料金をどのように設定していくのか、市の考えをお伺いいたします。 ○議長(堀越英雄君) ガス水道局長。 ◎ガス水道局長(田島卓雄君) 将来にわたり水道事業を持続するため、施設更新及びそのための財源確保が必要となります。よって、アセットマネジメントを実施する際には、更新需要や財政収支の見通しを試算し、住民等の理解を醸成するためにわかりやすい形で公表してまいります。 なお、水道料金の設定では、水道事業は企業会計原則に基づき、原則として独立採算方式で行わなければならないとされていること、また総括原価主義に基づく事業運営の健全性と安定性を確保するために、適正な水道料金による収入の確保が不可欠としておりますので、住民の理解を得る中で適正な料金を設定していくこととなりますが、当分の間は現行の料金体系を継続できると考えております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。
    ◆12番(壁田賢二君) ぜひよろしくお願いします。 国では、人口減少に伴う水道事業の収支の悪化と技術者の確保が難しくなる現状に対しまして、住民生活に直結する水の安定供給のためには広域連携を推奨しているところであります。本市では、この4月から簡易水道と上水事業が完全統合されてきますけれども、これも広域連携の手法であると国では言われております。 では、安中市から旧妙義町に長年にわたり給水を受けてきた施設が現在もあることから、これを糸口に安中市と新たな連携を深めることで一層の基盤強化が図れるものと考えておりますけれども、広域連携について本市はどのようにお考えか、お願いします。 ○議長(堀越英雄君) ガス水道局長。 ◎ガス水道局長(田島卓雄君) 広域化することは、スケールメリットを生かせるため、経営基盤の強化には有効な手段であります。しかし、水道事業者間の料金水準の格差や施設の老朽化問題が大きな課題となり、一朝一夕に解決できる問題ではないため、余り進んでいないのが現実であります。当市では現在、西毛地区の市町村で組織する西毛地区水道事業者協議会で、定期的な会合の中で広域連携を含めて情報交換を行っているところであります。 次に、ご質問のように、簡易水道事業と上水道事業との統合は広域連携の一つの手法であり、今後はスケールメリットを生かした経営基盤の強化につながっていくものと考えております。また、安中市との連携では、将来にわたって水需要の不均衡の解消や経営及び技術両面での運営基盤の強化につながっていくことが想定されます。初めに着手するものとして、ハードルが比較的高くない施設の共同経営や管理の一体化等の多様な連携の形態が考えられますので、機会を捉えて話し合いを続けていくことが必要と考えております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) そういうことも含めながら考えていっていただきたいと思います。他市との広域連携が一朝一夕にできることは難しいとは私も理解しております。水道事業の置かれた現状からするならば、広域連携は避けて通れないものと考えております。市民に対してよりよい選択をしていただき、積極的かつ早急な取り組みをお願いいたします。 次に、経済効果の点からお聞きをいたします。9月定例会の高橋議員さんからの質問で、概算で100億円前後の事業費が想定され、10年以上かかるとの答弁がありました。 そこで、お伺いいたします。中長期にわたり多額な投資が必要となり、地域への経済波及効果が期待できます。修繕や改修を担う地域の中小事業者に対する発注の考え方をお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) ガス水道局長。 ◎ガス水道局長(田島卓雄君) 更新に係る事業費については、水道事業基本計画を策定中であり、未確定でございますが、人口減少や節水志向も視野に、必要にして十分な投資をしてまいります。それでもなお莫大な費用を必要とすると思われますので、事務事業の効率化はもとより、あらゆる手段を模索し、財源確保してまいる予定でございます。 また、工事の発注につきましては、可能な限り地元事業者に発注の機会をつくるなど、市内に経済波及効果があらわれるよう、さまざまな配慮をしてまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) 水道事業は、住民にとって最重要な社会基盤であります。現在、施設の老朽化や財政状況、また人材不足が深刻な状況と言われております。アセットマネジメント、また水道事業基本計画とともにこれを早期に策定していただき、水道施設の修繕、更新、耐震化及び再構築を、長期的視野に立って更新需要を把握した上で、財源確保を考慮しつつ、計画的に更新を実施され、市民の皆様に不安をあおるのではなく、水道事業の大切さを正しく理解していただくよう、しっかりとした説明をお願いしておきます。 次に、花の名所づくりについてお伺いいたします。市長から、おもてなしのできる花の名所としてグレードアップを図り、整備することによって、富岡製糸場とあわせた観光の名所になるものと考えているとありました。また、経済建設部長からは詳細にわたりご答弁をいただきました。 初めに、花と緑のぐんまづくりから質問をさせていただきます。前回、みどり市ではスタンプラリーを行いましたが、今回、スタンプラリーを企画しているのかお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 今回の花と緑のぐんまづくりにおいても、富岡市、安中市のメーン会場やサテライト会場などをポイントとするスタンプラリーを企画して、集客効果を上げたいと考えております。 また、妙義山周辺では、4月30日に富岡市、安中市の連携イベントとして妙義松井田ビューハンティング競技を開催します。この競技は、チーム形式により、決められた時間内に地図上に示されたチェックポイントとなる景色を探し、妙義山周辺の魅力の発見や新たな観光振興につなげていくものでございます。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。スタンプラリーは開催していくということであります。 両市とも、温泉施設がサテライト会場となっております。6会場のスタンプを集めた方に温泉施設の無料の入場券を出すことができないか、また両市で無理であれば、富岡市だけでも考えられないかお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 今回実施するスタンプラリー等の景品の一つとして、妙義ふれあいプラザもみじの湯の無料入浴券を予定しております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。 市長のご答弁に、グレードアップを図り、しっかりと整備するとのご答弁をいただきました。特にサテライト会場、もみじ平と妙義、この2会場においては集客ができる環境が整っております。妙義では、パノラマパークでは、春には菜の花、秋にはコスモス、そして今回の花と緑のぐんまづくりでは、ワイルドフラワー、多種の種をまくと自然に出てくるということなのですけれども、そういう取り組みもしていくということであります。市長の言うとおり、この事業を活用したサテライト会場をしっかりとしたグレードアップをしていただき、百花繚乱のおもてなしができる花の名所となるようお願いをしておきます。 では、市が管理する都市公園15カ所、広場11、緑地が11、花の名所となり得る環境が整っている場所があるかお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 都市公園のうち、宮崎公園はツツジの名所、一峰公園、城山公園は桜の名所として既に花の名所となっております。このほかの都市公園も日ごろから市民の皆様から親しまれており、市民の皆さんが主体的に花づくりにかかわることで、末永く愛される花の名所になると考えております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) ありがとうございます。 各地域で、地元の皆様が親しむ花の名所はたくさんあると思います。今言われたところですと、環境が、どうしても駐車場が問題になってくると思いますので、その辺の課題を少しずつ考えていきながらやっていただければと思っております。 また、市のホームページを見ると「花暦」というのがあるのですけれども、そこまでたどるまでがちょっと難しくなっておりますので、花の時期には、「花暦」でもいいですから、トップページにバナーでも張っていただいて、そこにすぐ入れるようにしていただければと思っております。そして、例えば製糸場に訪れた方に花の名所を回遊していただく、そういうことで、パンフレットの作成をしていただくことも重ねてお願いしておきます。その中で、回遊をしていただき、公共施設の割引券などを考えていただいて、さらなる誘客のプラスになるようにお願いしておきます。 では、現在、中高瀬観音山遺跡歴史公園が開発途中でありますけれども、ここは上信越道のインターから近く、スマートインターとしても可能性のある絶好の場所だと私は考えております。昨年サウンディング調査が行われ、4社が募集され、事業計画がされたと聞いております。この事業を進めるに当たり、富岡市としての花の名所づくりの事業計画として取り入れることができないか、市長のお考えをお聞かせ願います。 ○議長(堀越英雄君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 中高瀬観音山遺跡歴史公園につきましては、昨年広く民間から活用のアイデアを募り、現在活用内容を検討中ということはご承知のとおりであります。中高瀬観音山遺跡歴史公園を花の名所とすることで、富岡製糸場と連携した観光拠点とする可能性もございますので、事業計画を検討する上で参考にしてまいりたいと思っております。 ○議長(堀越英雄君) 12番。 ◆12番(壁田賢二君) この件で最後にいたしますけれども、ぜひとも事業計画の中に入れていただければと思っております。 この場所は、立地条件は最高のところであります。高速との有効性を図り、軽井沢方面からの集客が可能となり、サファリパークや大塩湖への誘導もできる場所と考えております。近隣の藤岡市ではふじまつり、ここには10万人の来場者があり、また安中、高崎には、三大梅林である秋間、箕郷、榛名が連携し、花を楽しみ、食を楽しむ名所があります。また、近県でありますと、あしかがフラワーパークは別格ではありますけれども、100万人を集客する花の名所の例もございます。中高瀬観音山遺跡歴史公園を関東圏で誰もが知る花の名所として事業計画に入れていただくことをお願いし、また現在、道の駅も話が聞かれておりますけれども、その中に一緒に事業計画として重ねてお願いをいたしまして、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(堀越英雄君) 以上で12番 壁田議員の質問は終了いたしました。 次に、9番議員 佐藤信次君、ご登壇の上、ご質問願います。9番。                (9番 佐藤信次君登壇) ◆9番(佐藤信次君) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してあります3点について質問します。 初めに、観光振興についてであります。富岡製糸場と絹産業遺産群が世界遺産に登録されて以来、本市における観光、産業とその経済効果、さらに地域の活性化への期待は大きく膨らみ、これまでにも現状分析や今後の施策などで質問を行ってきましたが、本市独自の取り組みはもちろん、周辺や近県自治体との連携強化、一例として、富岡製糸場建設に貢献した3偉人の出身地である深谷市、ポール・ブリュナ生誕地のブール・ド・ペアージュ市との友好都市締結を行うなど、文化、観光連携は大きな広がりを見せました。また、免税店の設置、2月の新聞記事には、台湾のエージェントを招聘しての来県、来富の売り込みを行ったことが掲載されました。しかし、製糸場入場者は、旬と言われる2年で減少傾向にあり、製糸場を核とする観光戦略の見直しの必要性を感じています。 そこで、お聞きします。1点目として、年間の入場者数と減少率の推移。 妙義山周辺、国定公園エリア自治体や県内市町村との連携実績と課題。 2016年に成田空港発着の国際線を利用した外国人旅客数は、前年比11%の増、1,392万人、初めて日本人旅行客を上回った。本市に訪れた外国人の数をお教えいただきたいと思います。 次に、人口流出対策と定住化への取り組みについてお聞きします。我が国の人口は、2008年に1億2,808万人のピークに達し、その後は減少局面に入り、今後は人口減少社会が進み、急勾配の下り坂をおりていくことが見込まれています。特に地方での人口減少は、労働力人口の減少や消費市場の縮小を引き起こし、地方の経済規模を縮小させる、さらなる人口流出を引き起こす悪循環となり、地域経済社会の急速な縮小につながる。また、農林水産業の衰退や森林、農地の荒廃、商業、商店街が衰退するとともに、日常の買い物や医療など地域住民の生活に不可欠な生活サービスの確保が難しくなると考えております。こうした状況下において、本市が進める人口流出対策と定住化への取り組みについてお聞きします。 過去5年間における18歳以上の転出者数と転入者数。 市内企業の就労者人口、過去5年間の動き。 Uターン、Iターンや移住者、5年間の実績。 3点目は、情報の発信と収集についてであります。行政情報を市民あるいは市外に向かって発信する手段は、従来のペーパー方式に加え、防災無線やホームページ、フェイスブック、インスタグラムなどのITを使った方法が使われている。しかし、情報が乱れ飛ぶ現状では、ただ使うだけではなく、印象深く、目にとまる創意工夫と意外性も求められております。そうしたものが重なり合うことによって、話題性が広がり、知ってもらいたい情報が効果的に伝わることになります。 本市においては、富岡製糸場の世界遺産登録により、ホームページの刷新やフェイスブック、インスタグラムの活用が行われています。また、情報収集でも、インターネットの利用により、言葉の入力だけで多くの情報が一瞬にして得られるようになっていますが、同時に、発した情報は時間、分単位で過去のものになってしまうスピード勝負の世界でもあります。市民への災害や危険情報の提供は、よりリアルタイムでなければなりません。そこで、市民向け生活情報と観光情報の提供についてお聞きします。 本市における情報発信の手段とその現状と評価について。 今後どのような発信方法が考えられ、また必要と思うか。 観光庁のICT化促進プログラムをどのように捉えているか。 災害時や遭難時、危険情報の収集手段についてをお聞きしたいと思います。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長。                (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) それでは、佐藤議員さんのご質問に順を追ってお答えを申し上げます。 初めに、観光振興につきましてお答えいたします。富岡製糸場が世界遺産に登録されて以来、多くの観光客が本市を訪れております。製糸場が市に移管されてからの12年間で見学者数は513万人を超え、富岡市は群馬県内有数の観光地になりました。製糸場見学者数はピークを過ぎ、減少傾向にありますが、圏央道の全線開通や2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックなどを好機として捉え、首都圏からも近い世界遺産としての地理的優位性を生かして、さらなる観光振興に取り組んでまいりたいと考えております。 なお、佐藤議員さんから3点のご質問をいただきましたが、それぞれ実務的な内容となりますことから、世界遺産部長から申し上げます。 次に、2点目の人口流出対策と定住化への取り組みにつきましてお答えをいたします。我が国は今、これまでに経験したことのない人口減少社会を迎えております。こうした中、国は、地方創生と人口減少社会の克服に向け、国民一人一人が夢や希望を持ち、潤いのある地域社会を形成することを目的にまち・ひと・しごと創生法を制定いたしました。本市におきましても、地域コミュニティーなど社会的な活力と地域経済の成長を維持していくためには人口流出対策と定住化への取り組みが大変重要であることから、第2次富岡市総合計画を上位計画として一体的に取り組む富岡市総合戦略を策定し、持続可能な地域社会に向けた仕組みづくりを進めているところでございます。 29年度におきましては、移住、定住の具体的な計画を市民の皆さんとともに進めていくための移住定住推進アクションプランを策定いたします。また、移住定住促進住宅の改修や奨励金事業も引き続き実施するとともに、婚活支援事業や子育て世代支援事業など、本市の多面的な特性を生かし、移住希望者の受け入れ態勢の整備を図り、交流人口の拡大と定住人口の増加を図る施策に取り組んでまいります。 なお、3点のご質問をいただきましたが、それぞれ実務的な内容となりますことから、総務部長からお答えを申し上げます。 次に、3点目の情報の発信と収集につきましてお答えをいたします。本市の情報発信は、公平性と透明性を確保した正確な情報を迅速に伝えることを根本に、「広報とみおか」、市ホームページ、防災行政無線、一斉メール配信サービスのほか、近年、フェイスブックやインスタグラムなどのソーシャルメディアも活用し、さまざまな方法で行っているところでございます。情報発信は、正確性に重きを置くと迅速化に欠け、迅速さに重きを置くと正確さに欠けてしまうところがあります。このようなことがないよう、情報を発信する際は、担当間で連携をとり合い、正確性を保ちつつ、公平性、透明性を持った情報をより迅速に行っているところでございます。 なお、具体的な答弁につきましては、1点目、2点目は市長公室長から、3点目は世界遺産部長、4点目は危機管理監からお答えを申し上げます。 以上、壇上から答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 世界遺産部長。 ◎世界遺産部長(金井幹夫君) 命によりまして、佐藤議員さんの観光振興についての1点目、年間の入場者数と減少率の推移につきましてお答えいたします。 まず、富岡製糸場が世界遺産に登録された平成26年度の見学者数は133万7,720人でした。2年目の平成27年度は114万4,706人で、前年対比14.4%の減少となっております。3年目の平成28年度ですが、2月末までの見学者数は74万4,953人で、前年同月までの107万8,727人と比較し、30.9%の減少となっております。 続きまして、2点目の妙義山周辺、国定公園エリア自治体や県内市町村との連携実績と課題についてでございますが、代表的な連携団体といたしまして妙義山周辺観光宣伝協議会が挙げられます。これは、富岡市、安中市、下仁田町の2市1町で構成され、妙義山を中心とした関係市町村の観光資源を開発し、広く内外に宣伝、紹介し、誘客を図るための組織でございます。 平成28年度に実施した具体的な事業でございますが、中京地区の誘客を図るため、マスコミや旅行会社を訪問する名古屋キャラバンを10月に行いました。その結果といたしまして、名古屋地区の新聞3社に記事が掲載され、妙義山周辺の観光PRを図ることができました。また、JR東日本高崎支社とタイアップして、春と秋の年2回、妙義山の観光誘致ポスターを高崎、長野、新潟管区内の100駅に掲出して誘客を図っております。さらに、平成27年度から群馬県庁で実施しております山フェスタに参加して、妙義山周辺の登山の魅力を伝えております。その他、群馬県、長野県、富岡市、安中市、下仁田町、上野村、南牧村、佐久市、軽井沢町、佐久穂町、御代田町、上信電鉄株式会社、千曲バス株式会社で構成している妙義荒船佐久高原国定公園連絡協議会や富岡市・安中市・軽井沢町観光連携協議会において妙義山周辺の観光PRを実施しております。 妙義山関連の協議会の課題といたしましては、構成する自治体や企業が異なり、目的に差異があるため、統一した取り組みをすることが難しいところがあります。今後は、各協議会間の結びつきを強化し、強力な連携を推進してまいりたいと考えております。 続きまして、3点目の本市に訪れた外国人の数についてでございますが、観光庁が都道府県を通じて月別に市町村単位での観光入り込み客数を集計しておりますが、日本人と外国人との区別はなく、外国人のみの指標はありません。これにかわる指標の一つとして、富岡製糸場のような特定の観光地での外国人入り込み客数があります。富岡製糸場の外国人見学者数は、平成27年度、3,008人、平成28年度は2月末までで4,145人と、既に1,000人以上増加しております。 私からは以上でございます。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長。 ◎総務部長(上原健司君) 続きまして、人口流出対策と定住化への取り組みについての1点目、過去5年間における18歳以上の転出者数と転入者数についてでございますが、住民基本台帳移動者数によれば、平成24年度は、転入者1,085人、転出者1,318人、平成25年度は、転入者1,007人、転出者1,169人、平成26年度は、転入者1,048人、転出者1,249人、平成27年度は、転入者1,006人、転出者1,252人、平成28年度は、2月末までの数字でございますが、転入者854人、転出者936人で、各年度ともに転出超過となっております。 続きまして、2点目の市内企業の就労者人口、過去5年間の動きについてでございますが、経済センサス、基礎調査、活動調査によりますと、平成21年の調査では従業員数は2万3,708人、平成24年の調査では2万3,094人、平成26年の調査では2万2,514人で、平成21年から平成26年の間で1,194人の減少となっております。 次に、3点目のU、Iターンや移住者、5年間の実績についてでございますが、U、Iターンについての統計的な数値はございませんが、国勢調査に基づく5歳階級別の人口移動によれば、男性は、大学等の進学により本市から転出したものの、卒業後は本市に戻る傾向が見られますが、女性についてはこの傾向は余り見られないことから、男性に比べ、女性のU、Iターンは少ないものと思われます。なお、移住者につきましても、過去5年間の実績数値はございませんが、平成28年度から実施している移住定住促進奨励金を活用し、6家族の方が移住しております。 私からは以上でございます。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 続きまして、情報の発信と収集についての1点目、情報発信の手段とその現状と評価につきましてお答えいたします。 「広報とみおか」での情報発信は、月に1度の発行のため、情報が古くならないよう、最新の情報を提供できるようにしております。市ホームページに関しても、「広報とみおか」の発行に合わせ情報発信すべきもの、いち早く情報発信すべきものを区別し発信しており、緊急を要する情報に関しては、防災行政用無線や一斉メール配信サービスを使い、市民の皆様にお伝えしているところでございます。また、現在、フェイスブックについては6担当、インスタグラムにつきましては1担当、ツイッターについては2担当にアカウントを持たせ、ソーシャルメディアの特徴でもある即時性、双方向性、拡散性を生かした情報発信を行っております。しかしながら、ホームページの閲覧やフェイスブックなどのソーシャルメディアの利用は情報端末の操作が必要であり、インターネットを利用できない方への対応が喫緊の課題となっている現状でございます。今後は、「広報とみおか」の充実のほか、一斉メール配信サービスの利用登録者の増加を促すとともに、インターネットを利用できない方が社会的不利益を受けないよう、情報の提供に努めていかなければならないと考えております。 次に、2点目の今後どのような発信方法が考えられるか、また必要と思うかにつきましてお答えいたします。本市では、平成26年10月から「広報とみおか」をスマートフォンなどで閲覧できるアプリ、i広報紙を導入しており、平成28年10月から名称をマチイロと変え、「広報とみおか」の閲覧のほか、ホームページで掲載する最新の情報も閲覧できるアプリを公開しております。働き盛りの世代や若年層など、広報紙を手にとって読む時間がない方、また富岡を離れている方がいつでもどこでも気軽に本市の発信する情報を取得することが可能ですので、今後より一層利用していただけるよう、機能や内容を充実させていきたいと考えております。 また、ホームページなどで提供する情報や機能は、高齢者や障害者など心身の機能に制約のある人でも利用できる必要があります。平成28年4月1日に施行された障害者差別解消法においては、インターネット上におけるバリアフリーやユニバーサルデザインの概念であるウェブアクセシビリティの取り組みが環境整備の一つとして位置づけられ、行政機関はその努力義務が課せられております。「広報とみおか」においても、平成29年5月からテキストデータ化により音声読み上げ機能への対応を進めてまいりたいと考えております。今後も、年齢や身体的条件にかかわらず、誰もが利用しやすい情報の提供ができるよう努めてまいります。 私からは以上でございます。 ○議長(堀越英雄君) 世界遺産部長。 ◎世界遺産部長(金井幹夫君) 続きまして、3点目の観光庁のICT化促進プログラムをどのように捉えているかにつきましてお答えいたします。 観光庁のICT化促進プログラムとは、平成22年12月に策定された訪日外国人旅行者受入環境整備事業の一つで、ICT、情報通信技術による情報のリアルタイムの入手、共有、発信、蓄積、解析、活用等を容易にし、利便性を向上させ、効果的、効率的な社会活動を可能にするなどさまざまな効用をもたらすものであり、このような効果、効能を観光分野に活用することで訪日外国人旅行者の増加を図ることを目的としています。また、多くの訪日外国人旅行者がスマートフォンを所持していることから、スマートフォンの持つGPS、全地球測位システム機能やAR、拡張現実技術を駆使した受け入れ環境の整備は、訪日外国人旅行者にとっての訪日旅行をストレスなく楽しめ、そして満足度を向上させ、さらには再来訪につながります。これらのことから、ICT化促進プログラムは訪日外国人旅行者とその来訪を望む地域の双方に極めて有効な手段と捉えております。 私からは以上でございます。 ○議長(堀越英雄君) 危機管理監。 ◎総務部長・危機管理監(上原健司君) 続きまして、4点目の災害時や遭難時、危険情報の収集手段につきましてお答えいたします。 災害時の市民の安全を確保し、危険情報をいち早く市民に伝達するため、本市といたしましては、報道機関の情報はもちろん、群馬県を初め関係機関と連携し、さまざまな手段により迅速に的確な情報収集を行っております。具体的には、群馬県危機管理室から国や県が収集した情報を衛星通信等により取得するほか、群馬県のホームページから河川課の水位雨量情報や砂防課の土砂災害情報などを収集しております。また、前橋地方気象台の防災情報を含む気象情報につきましては、インターネット防災情報システムやホームページから収集しているところでございます。一方、災害時等の現地の詳細な危険情報につきましては、本市の担当が現地に出向き、収集するとともに、富岡警察署、富岡消防署、消防団などと連携し、電話や無線により情報収集を行っております。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ご答弁ありがとうございました。ここからは、質問席から質問を進めたいと思います。 まず、観光振興についてなのですけれども、以前、500円から1,000円に見学料を上げましょうという話の中で、来場者数の推計、27年度から36年度まで出ているのですけれども、平均して80万人くらいかなという数字なのですけれども、これがこのとおりにいけばいいのですけれども、なかなか予断は許さないというふうに思います。特にこれから、今までどおりの製糸場の内容でいいのかどうかというのも、これは検討の中には当然入ってくると思うのです。まず、今の製糸場の中に足りないもの、それから何を加えたらこれからより多くの方が見学に訪れていただけるかということをまずお聞きしたいと思います。 参考までに、インバウンドの話になりますけれども、外国人の数も報告いただきました。外国人が観光地を訪れてしたいことは何かというアンケートがあるのですけれども、1つは自然観光地を訪れる、2つ目が温泉を楽しむ、3つ目はその土地の郷土料理を食べる、次に歴史的なまちなみを楽しむ、次が歴史的な建物、遺跡をということなのです。そういうことから、ざっと大まかに言えば、富岡製糸場は歴史的な建造物であったり遺跡だと思うのです。ここで言いますと、5番目なのです。こういうことも含めて、何を加えたらいいかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 世界遺産部長。 ◎世界遺産部長(金井幹夫君) 現在、富岡製糸場では、富岡製糸場の歴史と価値を伝えるために、ガイダンス施設の設置や解説員によるガイドツアーを行い、来場者の満足度の向上を図っておりますが、幅広い年齢層の来場者に一層満足していただくためには、ガイドツアーの充実、公開場所の拡大、体験メニューの充実などが必要であります。これらを着実に実施するとともに、現在進行中の国宝西置繭所と乾燥場の保存修理工事の状況等を積極的に発信し、変貌を続ける富岡製糸場の姿を伝えることにより、富岡製糸場をより魅力的な場所にしてまいりたいと考えております。 また、訪れた観光客に満足していただくために、まちなかの魅力度アップも大変重要な要素でございます。今後、まちなか滞留拠点や案内誘導サインの整備を行うとともに、まちなかでのイベント実施やCG映像を活用した新たなコンテンツを導入するなど、まち全体の魅力を高めて、リピーターを含め観光誘客につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) いろいろなものが予定されているようですので、ぜひ効果的なことを実施していただきたいというふうに思います。もちろん、その中には費用対効果も含まれると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 それと、先ほどの中で、台湾のエージェントを招聘して、ぜひ本市へということを進めたようですけれども、もう一つ、資料として、国別訪日外国人数というのが、これはデータであります。2015年度なのですけれども、まず一番多いのは韓国だそうです。次が中国、次が台湾になっています。ですので、台湾というのはどちらかというと、韓国、中国と比べれば非常に、国政が安定しているということもありますし、非常に親日国でもあると思うのです。ですので、台湾という、私は選択肢は大変よかったと思いますが、さらに台湾国内のニーズをリサーチして、さらなる誘致を図っていただきたいということをお願いしておきたいと思います。 もう一つ重要なのが、先ほど来出ています広域連携、いろいろな生活環境についての広域連携もあるのですけれども、観光面の広域連携も大変重要だと思うのですけれども、その中で、富岡市・安中市・軽井沢町観光連携協議会が設立されたという現実があります。この中で具体的にどのような観光PRを行ったのか、内容と回数をお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 世界遺産部長。 ◎世界遺産部長(金井幹夫君) 富岡市・安中市・軽井沢町観光連携協議会は、2市1町それぞれの観光資源を有効に結び、ルート化することで地域への観光客誘致を促進するために設立されました。 具体的な活動といたしましては、これまでに都内の銀座にありますぐんまちゃん家で2回、同じく銀座NAGANOで1回、観光PRを行いました。地元での活動は、富岡市及び安中市の産業祭、軽井沢駅周辺、富岡製糸場内でそれぞれ1回ずつ観光PRを実施いたしました。また、富岡製糸場、めがね橋、旧三笠ホテルといった歴史遺産の写真を使ったポスターやパンフレットを作成し、2市1町の観光案内所や群馬、長野両県の観光関係施設に配布しております。このほか、2市1町の協力事業として、それぞれの観光スポットを西洋文化伝道師の地域ストーリー仕立てとした15分間のDVDを作成し、群馬テレビで放映したほか、旅行会社向け観光プロモーションのツールとして活用しております。今後も、この協議会による連携を深め、年間800万人以上が訪れる国内有数の観光地、軽井沢町や温泉街を有する安中市と広域観光ルートの確立を目指して取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございました。 やはり、積極的な取り組みがますます求められると思います。富岡市に限らず、安中市、周辺自治体も、やはりこの取り組みというのは共通な課題であり、連携していくことが重要だというふうに考えております。 もう一つ、これは妙義山周辺自治体との協力関係で行われているものだと思うのですけれども、駅からハイク、これは一時、非常に人気があって、枠を超えて応募があったというような時期もありました。その現状について、まず1点お聞きしたいと思います。 また、外国人やら国内旅行者が訪れて体験する事業として「はーて」という体験型の企画があったと思うのですけれども、その状況もあわせてお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 世界遺産部長。 ◎世界遺産部長(金井幹夫君) まず、JR東日本、駅からハイキングの現在の状況でございますが、富岡市観光協会と上信電鉄が実施団体となり、通年で行っております。イベントコース名は「世界遺産のあるまち「富岡」の街並みと城山を歩く」で、上州富岡駅を発着場所として、まちなか観光物産館、仲町まちなか交流館、富岡製糸場、龍光寺、城山を回るコースとなっております。参加者数は、平成27年度が1,374人、平成28年度が2月末までで639人でございます。 続きまして、観光体験プログラム「はーて」でございますが、実施団体は「はーて」実行委員会、事務局は富岡市観光協会で、平成24年度から実施しております。現在は、おかって市場さんの「まゆのお菓子箱 まちあるき」、治田呉服店さんの「工女の服装でまちなか歩き」、妙義・東雲館さんの「日本三大奇勝妙義山のガイド付き登山」など6つの体験プログラムが継続して実施されております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) 新しいメニューもできてよかったなというふうに思っています。継続は力と言いますので、ぜひ、継続する中でいろいろな方のニーズに応えていけるのではないかなというふうに思います。 やはりまた資料で恐縮なのですけれども、外国人が訪日前に期待していたことということが2015年のデータであります。1点目、日本食を食べること、日本の酒を飲むこと、旅館に宿泊すること、温泉入浴、自然景勝地観光、繁華街のまち歩き、ショッピング、美術館、博物館、ずっとあるのですけれども、これから、インバウンド、インバウンドと言われていますけれども、その辺も含めた事業展開も、「はーて」なり周辺自治体との協力で実施するのも必要かなというふうに思っていますので、よろしくお願いします。 次に、重複しますけれども、外国人の見学者数が前年比で1,000人増ということです。ご承知のように、爆買いからコト消費というふうに移行が図られているようですので、何をもって外国人を満足させるのか、戦略があればお聞きしたいと思います。また、免税品店の売り上げもあわせて教えてください。 ○議長(堀越英雄君) 世界遺産部長。 ◎世界遺産部長(金井幹夫君) 外国人の満足度を向上させる戦略の一つに、当市ならではの地域資源や施設等を活用した各種体験メニューの充実が挙げられます。 2月に実施いたしました観光マーケティング調査事業において、外国人に工女姿でのまち歩きを体験していただきましたが、大変好評でありました。今後につきましては、社宅を活用した富岡製糸場内での養蚕、座繰り等の体験に限らず、まちなかにおけるまち歩き等のさまざまな体験メニューを拡大、拡充し、その受け入れのための環境を整え、外国人の満足度の向上を図ってまいります。 次に、免税品店の売上高についてでございますが、昨年9月から製糸場内の売店及びまちなか観光物産館で免税品の取り扱いを開始いたしました。2月末日までの数値でございますが、2カ所合計で12件、22万4,890円でございます。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) 妙義山関連の協議会において幾つかの課題が挙げられましたが、より連携を強め、効果を上げるものとして、観光庁が地方創生を掲げて創出した日本版DMOがあります。実際に取り組んでいる主体とその内容、また本市での可能性についてお聞きしたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 世界遺産部長。 ◎世界遺産部長(金井幹夫君) 平成29年1月20日現在、日本版DMO候補法人として観光庁に登録された候補法人数は123団体で、うち複数の都道府県にまたがる広域連携DMOが4団体、複数の地方公共団体にまたがる地域連携DMOが56団体、単独市町村による地域DMOが63団体あり、候補法人としての登録団体のない2県を除き、ほぼ全国で登録されております。 その主な内容でございますが、既存の地域の観光関係団体を束ね、マーケティング機能に特化した一般社団法人を母体とするDMO日光や、地域資源や魅力を生かし、収益事業に特化した株式会社を母体とする三重県伊勢市の伊勢まちづくり会社による地域DMOなどさまざまな形態があり、いずれのDMO候補法人も観光による地方創生を着地点としております。 また、当市での可能性についてでございますが、当市は第2次富岡市総合計画で目指す将来像として「世界遺産にふさわしいまち とみおか」を掲げ、その取り組むべき重点施策の一つに「富岡製糸場を核としたまちづくり」がございます。富岡版DMOは、これを実現するために必要不可欠な組織であり、今年度はその設立に向けた富岡版DMO設立検討委員会や市民参加型の観光地域の基盤強化を目的としたワークショップなどを開催し、収集した観光地基礎分析データなどを加味して、富岡版DMOのあるべき姿について議論を重ねてまいりました。新年度におきましては、これらの議論をさらに具現化し、反映させた富岡版DMO形成・確立計画書を作成し、地域DMOとしての設立を図ってまいります。 △休憩      午後 0時02分休憩 ○議長(堀越英雄君) 昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 △再開      午後 1時00分再開 ○議長(堀越英雄君) 再開いたします。 △続・一般質問 ○議長(堀越英雄君) 午前中に引き続き、一般質問を行います。 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございました。 それで、メーンになるといいますか、日本版のDMO、答弁では、富岡版DMOを立ち上げるのだという答弁があったわけですけれども、安中でも下仁田でもこれは立ち上げてやっているわけです。ですので、富岡独自でどういうふうにやるのかというのもあるし、さらに安中、下仁田のDMOと連携するのか、いろいろな選択肢があると思うのですけれども、かなりこれは慎重にやらないと、屋上屋を架すではないですけれども、いろいろな組織の上にまた同じものができるような心配もしています。ぜひ、その辺はしっかり精査してお願いしたいと思います。 私は、このDMOについて、非常に魅力的だと思うのは、政府の「日本版DMOとは?」という中に「地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」の視点に立った」と、地域の稼ぐ力というのです。こういうところが非常に私はこれからの観光政策なり地域づくりには必要だと思っていますので、これをまず、地域の各、それぞれで立ち上がっている地域づくり協議会を取り込むなり、そこをある程度の支点に置いて、DMOを立ち上げるなら立ち上げていただきたいというふうに思っています。それが将来的に富岡市の発展にもつながるのかな、あるいは住民の自治意識にもつながるのだなというふうに思っていますので、ぜひその辺はお願いしておきたいと思います。 それと、インバウンド、外国人の方が非常に多くなっているということなのですけれども、市長の答弁の中では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックによって大勢の方が来てくれるのだろうというお話で、その影響で富岡市も、いい相乗効果で富岡市も大いににぎわうのではというふうな話もありました。実は、それも間違っていないのです。2002年のFIFAの日韓ワールドカップから、外国人が日本に来るのが多くなったと、それ以来ずっと右肩上がりで来ているという事実がありますから、2020年のオリンピック・パラリンピックについても大いに期待していいと思うのですけれども、問題はその内容と仕掛けだと思いますので、その辺についてもぜひご検討を願って、いい施策といい結果が出るようにお願いしたいと思います。 では、この質問は終わりにして、次の質問に、定住化の関係です。経済センサス調査が、2012年2月と2014年7月の間に県内に新設された民間事業所の数を調べたのです。数は1万3,385件だというふうに報告がされています。富岡市の新設数も出ているのです、12市が全部出ています。富岡市については260件だということですけれども、これは12市の中でも最下位だと。ちなみに、11位はお隣の安中市、この数字についての感想をお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 率直に申し上げ、最下位は残念な結果であります。一方、廃業率の統計を見ますと、全国平均4.9%、県平均3.8%に対しまして、ハローワーク富岡管内では1.7%と、廃業に関しては県内で最も低い水準になっております。 事業者は地域経済の担い手であり、事業者の減少は地域経済に大きな影響を及ぼします。この問題は人口減少や高齢化と密接に関連しており、国においても創業支援や事業承継に本腰を入れております。本市でも、第2次総合計画において創業者の支援及び企業誘致の促進を掲げ、創業支援を明記しました。平成28年1月には、関東経済産業局の助言のもと、創業支援計画を策定し、各種の創業支援事業をスタートさせました。創業相談窓口の設置、創業利子補給、保証料補助制度の新設、しののめ信用金庫と共催による創業スクールの開催、妙義商工会と共催の創業塾や経営計画スクールの開催など、積極的に創業支援を進めているところでございます。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) これについては、先ほど2人の方からも関連の質問がありましたので、ぜひ積極的に創業支援も進めていただきたいというふうに思います。 次に、各市町村は創業支援や企業誘致を競って人口流出を食いとめようと努力しています。その一つとして、定住化を図る努力があります。総合計画にビジョンを描いて、それに向かって努力するものも必要ですが、企業ありきが現実ではないか、極端な言い方をすると、企業があるか、そこのベッドタウンになるかで人口というのはふえる可能性が非常に高いというふうにあります。もちろん、トップセールスということも考えられますし、この中でインキュベーション施設を設置するなどの対策もこれからは必要だと思うのですけれども、お考えをお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) インキュベーション施設は、創業相談窓口と創業の場を提供するレンタルオフィス等を併設している形が一般的でございます。このため、施設整備と専門家の常設が必要になります。 本市では、現在のところインキュベーション施設は設置しておりませんが、創業相談窓口を設置し、富岡商工会議所や妙義商工会、群馬県産業支援機構、群馬県産業技術センターなどと連携の上、創業相談を受け、支援を行っております。創業する場の提供としては、空き店舗補助金を活用した支援を行い、結果、多数の創業を促し、まちなかでにぎわい創出にも寄与していることとなっております。 なお、インキュベーション施設を整備している事例としまして、姉妹都市の岡谷市に長野県創業支援センター岡谷センターがございます。今後、この施設について調査研究し、検討してまいります。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) 岡谷市の施設については2度ほど見学しておりますし、これも何年か前に、そういう施設があるよ、富岡市でもいかがですかという一般質問もしています。ぜひ、いい見本があるわけですから、参考にして支援体制を整えていただきたいというふうに思います。 定住化とか人口流出のために、入ってもらう、とにかく富岡に来ていただいて、そこで生活して、もちろん住民票を置いて定住してもらうということが非常に大事です。その中で就労環境の整備というのもあるのですけれども、もう一つ、地域おこし協力隊がさまざまな分野で活動しているとは思うのですけれども、そういう方々の人数と定住の可能性、定住への支援状況をお聞きしたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長。 ◎総務部長(上原健司君) 地域おこし協力隊は、現在7名の方が活動しております。在任期間はそれぞれ異なりますが、本市に移住し、起業することを目的に、観光、養蚕等に取り組まれております。隊員一人一人が本市に対する思いがあり、協力隊として応募してきたわけでございますので、市といたしましては全員の方に定住していただきたいと考えております。 なお、隊員の中には、本年4月より養蚕関連の市内事業所に就職される予定となっており、また他の隊員も各地区の地域づくり協議会へも積極的に参加されております。市といたしましても、定住への支援については、養蚕住宅や桑園の情報等、庁内の連携を図りながら、彼らの起業に向け、行政としてできる限りの体制で臨んでいるところでございます。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございます。 なかなか、知らない土地に来てというのは大変なことも多いと思うのです。それをいかに地域の人たちあるいは行政が支援するかという、大きなポイントになってくると思います。最近、テレビでそういう定住している方の紹介がありますけれども、ぜひそういうのも参考にしていただければ、よりよい支援の形ができるのかなと思っていますので、よろしくお願いします。 いろいろなところと国際交流的なこともやっているのですけれども、29年度に推進事業の一つとして、ウズベキスタンの日本語学校の生徒、学生を受け入れるということです。加えて、移住の希望を募り、空き家を利用して文化交流等も図り、さらにそういう国々のアンテナショップを開いて、物心両面での交流を進めたらどうかと思うのです。なかなか、世界遺産で富岡市に来る、ああ、ウズベキスタンでこういうことをやっているのだ、ああいうことをやっているのだというのが示せる、目で見えてわかるようなことをすると、非常に、国際、物と人ですか、交流も盛んになって、非常にいい相乗効果が出るのではないかと思いますので、この辺のお考えをお聞かせいただければと思います。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) ウズベキスタンの学生受け入れにつきましては、昨年、日本語学校の校長と学生2人の計3人を市内のご家庭にホームステイで受け入れました。3人とも、日常的な日本語の会話は十分に対応可能で、滞在中の本市関係者からは、その日本語能力や日本について学習しようとする態度に高い評価をいただきました。 平成29年度におきましてもウズベキスタンからの学生受け入れ事業を行う予定でありますが、今回は滞在中のメニューとして、多くの職場体験をしていただき、ウズベキスタンの皆さんに本市の産業を理解していただきたいと考えております。昨年本市に来られた校長からは、帰国後も現地の物産品を日本で販売することや、日本語学校生徒の日本での就労などについて積極的なご意見をいただいております。 また、平成27年10月の安倍総理大臣ウズベキスタン訪問以来、政府は交流のさらなる深化に取り組んでおり、同国の農産物やシルク製品の活用など、産業や人的交流を進めております。今後、本市においては、富岡市国際交流協会や商工関係団体など皆様と連携して学生受け入れ事業を行うとともに、ウズベキスタン物産品の販売や同国人の就労などについて検討を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございます。こういう、形が目に見えるような形にぜひしていただければというふうに思っていますので、よろしくお願いします。 次に、市長は平成29年度予算大綱説明において、人口規模と生産年齢人口比率を維持し、財政力云々、さらに雇用促進や産業振興に全力で取り組むと述べておられます。この解決の糸口となるのが働く場の確保、つまり創業支援や企業誘致です。そして、表裏一体として存在するのが人口流出対策と定住化への取り組みです。29年度は、市長にとって4年目を迎える集大成の年とも位置づけられるような気がします。数字的かつ具体的な考えをお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 創業支援、企業誘致は、新たな雇用の創出や地場産業の取引拡大、市税への好影響など、さまざまな面において本市の経済振興、発展に貢献いたします。 私は、市長就任以来、企業支援にかかわる関係条例の整備や規制緩和を行ったほか、県や関係機関などのさまざまなチャンネルから情報収集し、私みずからが先頭に立ち、企業支援や企業誘致の促進を積極的に行ってまいりました。具体的に申し上げますと、企業誘致では、富岡市企業誘致条例の制定により、企業誘致の対象企業を製造業から情報通信業、運輸業、宿泊業などに広げるとともに、中小企業支援としての設備投資基準額を2,500万円から1,000万円に引き下げる拡充を行いました。 さらに、富岡市工場立地法に基づく地域準則条例を制定し、工場敷地9,000平方メートル以上の企業の緑地面積率を緩和し、設備投資の促進を図りました。この結果、市内に多くの企業や事業所が立地したほか、新たな設備投資が行われました。主なものは、次に申し上げるとおりでございます。 初めに、日本光電富岡株式会社では、平成27年5月に従来からあった工場の移転、拡張を行い、富岡生産センタがマザー工場として本格的に稼働を始め、生産効率の向上と生産規模の拡大を図りました。富岡第2工場では、消耗品の生産拡大と効率化を図るため、県外の工場が移転し、AED用の使い捨てパッド、センサー等の生産拠点として活用しております。 株式会社稲葉製作所では、平成27年10月に大規模な工場及び事務所、倉庫等を建設し、昨年3月からは工場が稼働を始めました。現在は、新たな工場棟にも着手しております。 株式会社千鶴は、市有施設の土地、建物を昨年1月に製品倉庫として取得し、物流の拠点として稼働させております。 沖電気工業株式会社では、昨年12月に倉庫出荷棟を完成させ、物流の拠点として稼働しております。 株式会社IHIエアロスペースでは、工場棟を増設しており、間もなく完成予定でございます。 株式会社湯浅製作所では、昨年1月に富岡市土地開発公社が分譲を行った宇田第3工業団地に進出し、延べ床7,300平方メートルの工場棟を建設中で、今月には完成する予定でございます。 株式会社ミツバでは、新工場棟を建設し、現在生産ラインを整備しており、ことし夏以降、本格的に稼働するとお聞きしております。 オリヒロモアゼリア株式会社は、約2ヘクタールの土地を取得し、ことし1月に倉庫棟が完成し、物流の拠点として稼働が始まりました。 ただいま申し上げました企業の総投資額はおよそ100億円に及ぶ規模であります。新たな雇用も生まれております。また、現在進行中の企業誘致の案件もございまして、市内中小企業においても新規設備投資が行われている状況でございます。 次に、創業支援でございますが、昨年1月に策定した創業支援計画に基づき、本年度から創業のための相談窓口の設置や創業支援利子補給金制度など各種事業を実施しております。また、市の空き店舗対策支援事業を活用し、まちなかで事業を開始した店舗は平成26年度以降だけでも14店舗を数えます。このように、企業の旺盛な設備投資や空き店舗を活用した事業者の出店による地域経済の活性化は、市の政策や支援策が実った結果と自負しておるところでございます。 また、工業団地では企業のオーダーメード方式が主流になっております。これは、立地が決定してから造成するため、企業側の要望に応えた造成を行います。そのため、造成費用を低く抑えることができ、開発許認可等も得やすく、工業団地が売れないことによる開発リスクがありません。このような、企業、市、双方にメリットがあるオーダーメード方式が主流になっており、県企業局にも協力をいただきながら取り組んでおるところであります。さらに、宇田一ノ宮土地改良事業区域内で工業団地整備を計画しており、平成32年度中には分譲ができるよう事業を進めております。 なお、第2次富岡市総合計画では、本年度から平成38年度までのまちづくりの目標として、創業、企業誘致件数を平成30年度が50件、平成38年度が100件を数値目標として掲げております。今後も継続して積極的に取り組んでまいります。企業誘致や創業支援は、人口減少、人口流出、定住化、雇用のそれぞれの課題解決に寄与することとなりますので、知恵を出し、あらゆる政策を総動員して重点的に取り組んでまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) どうも、具体的かつ丁寧なご説明ありがとうございます。ぜひ、最後の言葉にありましたように、政策を総動員して重点的に取り組んでいただきたいということをお願いしておきたいと思います。 さらに、これが実行できたかどうかという、成果、いわゆるプラン・ドゥー・チェック・アクト、これを回して、ぜひ、達成度、もしできなかった場合はその課題は何かということを精査する必要があると思いますので、その結果を楽しみにしていますので、よろしくお願いいたします。 では、次の質問の再質問に移ります。情報の発信、収集には、それぞれの状況に応じた対応が必要だと思います。いろんな、第1答弁で多くの選択肢がありました。しかし、使用するツールによっては一方通行になり、温かみに欠けることも危惧されるというふうにも言われています。人と人とがかかわって行われる地域内での情報発信、収集も進める必要があると思いますが、どのようにお考えかお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長。 ◎総務部長(上原健司君) 近年、飛躍的に普及拡大しているインターネットや情報通信ネットワーク化の進展は私たちの日常生活に大きな影響を与えており、個人が情報を入手、発信する自由度は高まっております。一方で、地域コミュニティーの希薄化が叫ばれる中、人と人、地域と人とのきずなが大変重要なものと認識されてきております。 そこで、本市では、市民協働による解決を図るため、各地区に地域づくり協議会を立ち上げ、地域内での情報収集をしていただき、地域の課題解決に取り組まれていると考えております。また、地域活動を推進するためには、地域の住民が地域の歴史、文化、地域の活動などさまざまな情報を発信することが地域の活性化につながると考えております。このため、今後、地域情報のネットワーク化も含め検討してまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございます。 やはり、先ほどから申し上げていますように、中心となるのは地域づくり協議会というふうになると思いますので、うまくコンタクトをとりながら情報のネットワーク化を進めていただきたいというふうに思います。 情報の発信については、それぞれの発信手段が機能しているかを検証する必要があると思うのです。先ほど言ったように、プラン・ドゥー・チェック・アクトというのも常に伴ってくると思います。こういう検証はするのかについて、数をふやせば選択肢が広がるのですけれども、費用対効果というものもありますので、その辺についてお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 情報発信手段の多様化により、受け手の特徴やニーズに応じてツールを使い分ける必要が生じております。本市では、それらの情報発信に対し、どの程度の効果があるのかを評価、分析し、改善するよう努めているところでございます。 市ホームページの検証を例に挙げますと、どのようにホームページが利用されているかは、アクセス数の集計を初め、ツールを用いて閲覧者の情報やサイト内での行動から分析しております。興味や関心が高い情報をより探しやすく、役立つものとして提供できるよう努めているところでございます。また、これまでの分析から、スマートフォンやタブレット端末からのアクセス割合が高くなっていることや、フェイスブックやブログサイトなどのソーシャルメディア経由からのアクセスがふえてきていることがわかっております。今後、時代の流れに合わせて、スマートフォンなどの対応やSNS連係にも力を入れたホームページでの情報提供を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございます。 もう一つ、これはぜひ全庁的に共有してほしいのです。どういうものが一番使われているかというのを全庁的に把握するということは、いざというときも必要ですし、政策提言するときも必要だと思いますので、ぜひその点はお願いしたいと思います。 地域の自主自立を進める上において、住民間または住民と行政間との情報の共有にはますます必要になってくるというのは当然であります。スムーズな流れのための制度が必要だと思うのですけれども、この点についてはいかがですか。 ○議長(堀越英雄君) 総務部長。 ◎総務部長(上原健司君) 自主自立性の高いまちづくりを進めるためには、市民と行政が互いに理解と信頼を深め、それぞれの責任と役割を自覚し、協力し合う協働によるまちづくりを進めることが重要であると考えております。また、協働のまちづくりを進めていくためには、的確でわかりやすい情報を発信し、市民との情報の共有化とコミュニケーションを進めることも重要であり、そのため、地域づくり協議会を初め区長会と連携を図りながら制度づくりを検討してまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) ありがとうございます。時間も大分押してきましたけれども、最後…… ○議長(堀越英雄君) 時間、ちょっと超過しそうなので、先ほどちょっとブザーが鳴らなかったものですから、許しますので。 ◆9番(佐藤信次君) そうですか、はい。 では、ドローンについてお聞きしたいと思うのです。最近、ドローンの活用というのが非常に多くなっています。動画配信のときもドローン、人の目線で見るのと上から見るのは違うのです。インパクトがあるわけです。そういう動画配信のためのドローンについて、活用とか今後の利用度についてお話ししていただきたいと思いますが、ちょっと答弁のほうも簡略にお願いできればと思うのですけれども。
    ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 情報発信、収集の手段としては、インターネットを介した動画配信が効果的であることは承知しております。 本市では、平成28年度にドローンを使用した藤岡市のエア・メディア・サービス株式会社と災害時の情報収集に関する協定を締結しておりまして、昨年の総合防災訓練でも使用したところはご案内のとおりでございます。また、本市と観光連携をしている安中市観光機構ではユーチューブでドローンを撮影した動画を配信しており、本市の富岡製糸場、貫前神社なども取り上げております。これらの活用を事例といたしまして、このほかにも、本市と連携協定を締結している高崎商科大学においてもドローンを活用した情報発信の事業を行っておりますので、関係機関との連携をさらに努めて、有効なドローンの活用に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 さらに、29年度は移住定住対策として富岡市を紹介する動画もネット配信する予定となっております。今後も、移住定住や観光分野に限らず、多くの分野において効果的な情報発信を推進してまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 9番。 ◆9番(佐藤信次君) どうもありがとうございました。 以上で一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 以上で9番 佐藤議員の質問は終了いたしました。 次に、17番議員 茂原正秀君、ご登壇の上、ご質問願います。17番。                (17番 茂原正秀君登壇) ◆17番(茂原正秀君) 議長のお許しをいただきましたので、さきに通告しました3件について質問をさせていただきます。 まず1件目は、政策会議についてでございます。富岡市は、市にとって最も重要な会議である政策会議の会議録を残していないと聞いておりますが、この理由をお聞かせください。 続きまして、2件目は富岡倉庫と世界遺産センターについてでございます。去る1月に、昨年取得した富岡倉庫に世界遺産センターが設置されることが決まりました。しかし、この件については、当局から議会に対し、何も説明がないまま進められましたが、それはどのような理由からなのでしょうか。 そして、最後は、映画「紅い襷」と上海国際映画祭についてでございます。昨年秋から撮影が行われている富岡製糸場の映画「紅い襷」を、当局は本年6月に中国で行われる上海国際映画祭に出展する方針と聞いておりますが、その目的をお聞かせください。 以上、壇上からの質問とさせていただきます。ご答弁のほど、よろしくお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長。                (市長 岩井賢太郎君登壇) ◎市長(岩井賢太郎君) それでは、茂原議員さんの質問に順を追ってお答え申し上げます。 初めに、政策会議につきましては、実務的な内容となりますことから、市長公室長から申し上げます。 次に、富岡倉庫と世界遺産センターにつきましてお答えいたします。世界遺産は、人類共通の財産を末永く子孫に伝えることを第一の目的としており、登録後には世界遺産条約に基づき、遺産の保存、管理、公開活用などを総合的に担う体制を整える必要がございます。このため、群馬県ではこの体制について検討を進めてきたと聞いております。 なお、世界遺産センターの設置につきましては、実務的な内容となりますことから、市長公室長から申し上げます。 次に、映画「紅い襷」と上海国際映画祭につきましてお答えいたします。この映画は、世界遺産、国宝となった富岡製糸場の顕著で普遍的な価値を後世に伝え、残していくために制作しております。完成した映画は、上映や放送などの展開を充実させ、国内はもちろんのこと、海外における情報発信ツールとしても活用してまいります。上海国際映画祭は、近年、アジア圏で最大の規模の映画祭であり、出展することにより、映画のPRはもとより、富岡製糸場や富岡市の魅力度アップのためにも活用してまいりたいと考えております。 以上、壇上からの答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 命によりまして、茂原議員さんの政策会議の会議録を残していない理由につきましてお答えいたします。 政策会議の記録は、会議に提案された資料と決定事項、協議事項については決定、報告事項については了承という結果のみの記録を残しております。会議での発言は記録として残しておりませんが、これは会議において忌憚のない発言、自由闊達な発言を担保するためでございます。参考までに、県内の他市の状況につきまして申し上げますと、メンバーの発言を全て記録して残しているところが1市、メンバーの誰が発言したかを特定せずに発言の概略のみ記録しているところが4市、本市同様、結果のみ記録して残しているところが6市でございます。 次に、富岡倉庫への世界遺産センターの設置について、議会に説明がなかったことにつきましてお答えいたします。ご案内のとおり、世界遺産条約の目的といたしまして、遺産の顕著で普遍的な価値を保護、公開するとともに将来の世代に伝えていくことがございます。また、条約履行のための作業指針の中では、富岡製糸場と絹産業遺産群のような連続性のある資産につきましては、構成要素の管理を連携して行うための管理体制、メカニズムが不可欠であり、登録推薦書に明記することが求められております。 このようなことから、平成26年3月に群馬県が総合管理活用に関する機構基本構想を策定し、群馬県は、拠点施設、いわゆる世界遺産センターに必要な設備、面積、展示内容について検討するといたしました。また、設置場所につきましては、富岡製糸場の敷地内もしくはその周辺で、県と市が協議して決定するとしておりました。これまで、群馬県及び富岡市のそれぞれで設置に向けた適地を内部検討してまいりました。 本市といたしましては、富岡倉庫は地元からもその活用が期待されている場所であり、世界遺産センターが設置できれば、新庁舎を含めた駅周辺と富岡製糸場という2つの拠点ができることで、点から線へ、さらに面的にもつながり、まちの回遊性の向上に役立つと考えたところでございます。そのため、本年1月13日に市長が知事と面会し、世界遺産センターを富岡倉庫内に設置したらどうかと提案をさせていただきました。群馬県では、本市の提案の趣旨をご理解いただき、1月23日に世界遺産センターを富岡倉庫内に設置することを決定いたしました。 世界遺産センターは群馬県が設置するものでございますので、設置主体の群馬県の方針が決定しない段階での公表はできません。そのため、世界遺産センター設置の決定を受けまして、市では世界遺産センターについて、富岡市から群馬県へ富岡倉庫内に設置したらどうかとの提案を行った結果、群馬県から富岡倉庫内に世界遺産センターを設置する旨、回答があったことをホームページに掲載し、公表するとともに、議員の皆様にも文書で報告させていただいたところでございます。 以上、第1質問の答弁とさせていただきます。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) ご答弁ありがとうございました。ここからは、一問一答で進めさせていただきます。 まず最初に、政策会議についてですが、政策会議の会議録は残さないほうが市民にとってメリットがあると当局はお考えなのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 繰り返しになりますが、政策会議におきましては資料と結果を残しております。これは、政策会議での忌憚のない発言、自由闊達な発言を担保することが必要であり、政策決定に至るまでの議論より結果を重視していることから、メンバー個々の発言などは記録として残さないことがよいと考えているためでございます。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 先日、市営住宅明渡訴訟の件で、平成27年3月末までの家賃を支払っている方に対し、同年3月25日に提訴することを政策会議で決めた理由を議員全員協議会で確認しましたら、会議録が残っていないのでわからないとの回答が当局からありましたが、このような状況でも会議録は残さないほうが適切と当局はお考えならば、その根拠をご説明ください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) ご質問の市営住宅明渡訴訟の事例につきましては、議論の詳細な内容について会議録が残っていないため、お答えできないと答弁したものでありまして、市営住宅への不法な入居に対して提訴することを決めた理由につきましては、9月定例会での一般質問や全員協議会で報告したとおりでございます。このように、政策会議で議論され、得られた結果につきましては全員協議会に報告しており、資料と結果は残しておりますので、メンバー個々の発言などは記録として残しておりません。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 市営住宅明渡訴訟では、政策会議の会議録が残っていないため、富岡市がほぼ全面敗訴となった裁判の提訴の理由がわからないという、非常に不適切な状況なのにもかかわらず、全くその重大性を当局が認識されていないことに私は疑問を感じております。 また、会議録は残さないほうが適切と考える根拠は、自由闊達な発言を担保するためというのが当局のお考えのようですが、では、会議録を残すということだけで、富岡市の政策会議は自由闊達な意見が出なくなってしまうということなのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 先ほどお答えいたしましたとおり、会議での忌憚のない発言、自由闊達な発言を担保することが必要であり、政策決定に至るまでの議論より結果を重視していることから、メンバー個々の発言などは記録として残さないことがよいと考えております。本市同様、結果のみ記録して残している6市も同様の理由とお聞きしております。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 県内の他の6市も政策会議の会議録を残していないからということを大分強調なさっておられますが、そんなことはどうでもいいのです。富岡市では、会議録を残していないことで市民に対する説明責任が果たせていない状況が生じてしまったのですから、そのような不適切な横並び意識は捨てるべきと考えます。 先ほどのご答弁のご説明ですと、政策会議の会議録を残すことになると、自由闊達なご意見が出なくなるということでよろしいのですね。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 自由闊達な発言を担保するためでございます。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 非常に不可解な話と思います。会議録を残すことになると、富岡市の政策会議は意見が出なくなってしまうということを当局がみずから認めているというように私には今聞こえました。 でも、そうなりますと、今の富岡市の政策会議は、会議録を残すと大きな問題となるような偏った意見が出ているのかとちょっと心配になってしまいます。外部に知られては困るような意見や議論の末、富岡市の重要事項が決まっているとしたら、納税者である市民の皆さんのご理解や信頼を得るのは極めて難しいと思います。 そこで、ちょっと確認させてもらいますが、政策会議で不適切な結果を出した場合、その決定に至るまでの議論がわからないというのでは、市民にはデメリットしかないように思われますが、市民にとってどこにメリットがあると当局はお考えなのか、わかりやすくご説明ください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 会議では、忌憚のない自由闊達な発言により、適切な結果が得られるものと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 今のご回答は全然答えになっていませんよね。自由闊達な発言が担保されている政策会議で不適切な結果を出した場合、市民にとってメリットがあるのかを尋ねたら、会議では自由闊達な発言により適切な結果が得られるでは、全く質問から逃げているだけで、答えになっていないと思います。 当局は、会議録を残さない政策会議をすることで、100%、適切な結果を出しているおつもりなのでしょうが、現実はそうなっていないではないですか。市営住宅明渡訴訟を決めた政策会議の結果は、どう考えてもおかしな事実があって不適切なものなのに、政策会議ではどのように決めたのかを尋ねれば、会議録がないのでわからないという大きな問題が生じております。こんな状況なら、政策会議の会議録を残さないことのメリットなど何もなく、市民にとってはデメリットばかりではないでしょうか。 そこで、市長に伺いますが、政策会議の決定に至る議論については、市民は一切知る必要はないと市長もお考えということでよろしいのですね。 ○議長(堀越英雄君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 何度も申しておるとおり、政策決定に至るまでの議論より結果を重視しておりまして、その結果につきましては議会へも説明をさせていただいております。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 透明性ゼロの議論の上で出した結果を議会や市民に伝えればそれで十分ということのようですが、私は強い違和感と不信感を持ちます。 では、政策会議で市営住宅の不法な入居者に対して提訴することを決めたとのことですが、裁判の確定判決で富岡市のほぼ全面敗訴という結果が出た現在も、当局はその入居者は不法だったという解釈をされているのでしょうか。 また、家賃の支払いを受けていた期間内に富岡市が明渡訴訟を起こすことも政策会議で決めたことは、法的に何ら問題なかったことと当局は今もお考えなのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 経済建設部長。 ◎経済建設部長浦野繁夫君) 1点目のご質問は、市営住宅明渡訴訟の判決に関するご質問でございます。以前にも説明をしてまいりましたが、茂原議員さんのご理解をいただくために答弁をさせていただきます。 市営住宅の訴訟の提起でございますが、事件名は市営住宅明渡等請求事件で、市は被告に対し、市営住宅の明け渡しと損害金の支払いを求める訴訟を提起したものでありました。被告は、市営住宅の明け渡しについて、原告である市と争うこともなく、明け渡しに応じ、退居しました。一方、損害金の争点では、民法第709条の規定に基づく不法行為の有無の判断がなされ、不法行為が成立していると判決されておりますので、茂原議員さんが言われるような、この裁判が市の全面敗訴でないことは明らかでありますし、被告の不法行為は確定しております。 また、2点目でございますが、茂原議員さんからは昨年9月定例会で同じ内容のご質問を受けております。そのときの答弁の繰り返しになりますが、市は被告に対して明け渡しの請求を平成27年3月10日に行いました。条例では、入居者が不正行為により入居したときには、請求の日の翌日から当該市営住宅の明け渡しを行う日までの期間については、毎月、近傍同種の住宅の家賃の額の2倍に相当する額以下の金銭を徴収することができると規定されております。すなわち、請求の日である3月10日以降は月額8万8,000円を徴収できることになりますので、被告から支払われた月額1万8,700円の家賃では当然に不足し、家賃の支払いを受けていることにはならないと判断しました。 なお、訴訟の提起について政策会議で決定したことは法的に何の問題もございません。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) この裁判につきましては、言い始めると切りがなくなってしまいますが、1審の市がほぼ勝訴した結果は、判決主文が議員全員協議会で議員に示されましたが、控訴審でほぼ市の全面敗訴という結果が出たときには、判決主文が議員に示されなかったということがありました。これでは、都合の悪いことを隠しているとしか思えません。 また、今のご回答で、明け渡しの請求を平成27年3月10日に行ったと述べられましたが、平成27年3月末までの家賃をいただいたという領収書を、富岡市はお金をもらったときに発行しているのですよね。こうした不透明、不可解、不自然、不適切なことがあったので、政策会議ではどのように決めたのかの、多くの方が疑問を抱いているのに、肝心なことになると、会議録がないのでわからないでは、誰も納得も理解もできないでしょう。会議録が残っていないため、政策会議の重要な審議についての説明ができないという出来事が生じてしまったわけですが、こうしたことの再発防止と市民に対する説明責任を果たすため、政策会議の会議録を残すべきと考えますが、当局のお考えをお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) さきにお答えいたしましたとおり、議論の詳細の内容につきましては、会議録が残っていないため、お答えできないと答弁したものでございます。政策会議で決定した事項につきましては、全員協議会などでご説明をさせていただいておりますので、現状の運営方法によりまして引き続き会議を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) それでは、市長にお伺いしますが、会議録が残っていないので説明できないということでも、市民に対する情報開示や説明責任を十分に果たしていると市長はお考えということでよろしいのですね。 ○議長(堀越英雄君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 繰り返しになりますが、政策決定に至るまでの議論より結果を重視しており、その結果につきましては議会へも説明させていただいておりますので、説明責任を果たしていると考えております。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) ということは、今後大きな疑義が生じるような事案が起きた場合でも、政策会議の議論は一切明らかにせず、隠蔽し、当局は責任の所在を不透明にしていくということでよろしいのですね。市長、明確にご回答をお願いいたします。 ○議長(堀越英雄君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 隠蔽などという意図は一切ありません。結果は議会に説明しており、政策を執行する責任の所在は市長にありますので、不透明なことはございません。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 当局のお考えは、結果を伝えれば、それに至る議論については一切オープンにしなくても、市民に対する説明責任を十分に果たしているということのようですが、それは間違っていると私は考えます。もしも正しい議論をしているという自信があるのなら、政策会議の会議録をしっかり残して、堂々と公開するべきでしょう。既にそうした取り組みを行っている市は、全国には幾つもあります。政策会議の議論を市民は知る必要はないという考え方は、市民を愚弄しているのに等しい行為です。なぜそこまでかたくなに政策会議の議論を当局は隠したがるのか、非常に疑問に思えてなりません。情報公開や説明責任が求められている時代であることを富岡市はもっと重く受けとめ、まずは政策会議の会議録を残し、その内容を市民に説明できるようにすることが重要と考えます。 会議録を残さない理由は、自由闊達な発言を担保するため、そして議論よりも結果を重視しているという2つの説明は、今回のような問題が発生した場合の責任を逃れるための口実としか私には思えません。市民の皆さんの血税を使って事業を行うのですから、それを決める過程の議論も市民の皆さんに説明する義務と責任が富岡市にはあるはずです。正しい議論をして、誰もが納得できるような結果を政策会議が出しているのなら、その議論の中身が外に知られても何も恐れることはありません。予算ゼロでできる大きな改革なのですから、ぜひとも会議録を残すことのご決断を岩井市長さんにはしていただきたいと思います。この件につきましては、以上で終了いたします。 続きまして、2件目の富岡倉庫と世界遺産センターについてですが、昨年の12月定例会で、私は富岡倉庫の整備について当局のお考えを問いましたが、そのときのご答弁では、世界遺産センターという言葉は一つもなかったと記憶しております。ということは、12月定例会の一般質問の時点では、富岡倉庫に世界遺産センターを誘致する計画はまだ決まっておらず、その後に急遽決めたということなのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 12月定例会の時点におきましても世界遺産センターの設置場所の検討は進めておりましたが、世界遺産センターの設置は群馬県が行うものであり、県との協議も調っていない段階でしたので、市といたしましては公表を控えさせていただきました。そのため、12月定例会では、木田議員さんの一般質問の中で経済建設部長が、絹産業の情報を発信する部分については、県などの機関と連携した整備、活用を視野に入れた検討を進めておりますとお答えしたところでございます。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 平成27年に世界遺産富岡製糸場まちづくり市民会議から、世界遺産センターについて、岡谷蚕糸博物館をモデルにした(仮称)富岡シルク博物館として開設してはどうかという提言がたしか出されておりましたが、それについては当局は何らかの検討をされたのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 世界遺産センターは群馬県が主体で設置していくものでありますので、今後県が世界遺産センターを具体的に検討する段階になりましたら、まちづくり市民会議からの提言も含めて県と協議を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 富岡倉庫への世界遺産センター誘致については、市議会と何も協議をせずに、当局が独自の判断で決定したという状況ですが、これほどの重要な案件について、市民の代表である議会と何も協議せずに決めたことに対し、私は大きな疑問を持っています。 そこで確認いたしますが、今回の決定に至る経緯について、当局は何ら問題がないと考えているということでよろしいのですね。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 世界遺産センターの設置場所につきましては、群馬県と富岡市で協議をして、設置者である群馬県が決定するものでございます。そのため、市では候補地の検討を重ねる中で、12月定例会の一般質問においても、富岡倉庫の活用は、県などの機関と連携した整備、活用の検討を進めることを答弁した上で県へ提案をさせていただいたものでありますので、問題はなかったと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 12月定例会の一般質問の答弁において、富岡倉庫の活用は県などの機関と連携した整備、活用の検討を進めることを答弁したので、問題ないというのが当局のお考えのようですが、このときの答弁の中で世界遺産センターという名称は述べられない、何らかの事情があったのでしょうか。それとも、市議会には伝える必要がないと判断したということなのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 繰り返しになりますが、12月定例会の時点におきましては、世界遺産センターの設置場所の検討は進めておりましたが、世界遺産センターの設置は群馬県が行うものであり、県との協議も調っていない段階でしたので、市といたしましては公表を控えさせていただいたところでございます。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) それでは、市長にお伺いしますが、つまり、世界遺産センターを市内のどこに誘致するかを市当局が決める過程で、市民の代表である議会が一切かかわることができなかったことは何ら問題はないと市長もお考えということでよろしいのですね。 ○議長(堀越英雄君) 市長。 ◎市長(岩井賢太郎君) 世界遺産センターの設置を決定するのは群馬県でございます。市は、候補地について提案をさせていただいたところであります。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 世界遺産センターの設置を決定するのは県であるということは、当然、皆さんも知っておりますよね。私も認識しています。市が提案することを決める段階で、なぜ議会に報告もなく、意見を求めることもしなかったのかを質問しましたが、どうもお答えしていただけないようですので、ちょっと別の角度から伺います。 私は富岡倉庫への世界遺産センター誘致の話を本年1月5日の上毛新聞で知りましたが、なぜ議会に報告する前に上毛新聞には話を伝えたのか、その理由をお聞かせください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 1月5日の上毛新聞記事につきましては、4日に開催されました新年互礼会での市長挨拶の中で、富岡倉庫の整備と県施設の誘致について触れましたところ、上毛新聞社の記者が群馬県への取材により記事にされたものと思われます。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) そのご説明ですと、富岡市が群馬県に対して正式に要請していない案件について、県が特定の新聞社に情報を漏らしてしまったということになりますが、富岡市はそのように考えているということでよろしいのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 群馬県は、群馬県の考え方で取材に応じたものと思われます。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 私、この件の当局の進め方について大いに疑問を抱いております。少なくとも、富岡倉庫に世界遺産センターの誘致を市が決めた段階で、当局は議会に対してはその説明をすべきではあったのではないでしょうか。これほど大きな案件について、議会が当局に対し、何も意見を述べる機会を与えられず、さらには議員が新聞の記事で市当局の方針を知らされ、最終的な結果報告はレターケースに入っていた紙1枚という状況では、当局は問題ないとお考えなのでしょうが、私には極めて不適切と思えてなりません。これは明らかに議会軽視と私は考えます。 また、1月13日に市長が知事と面会し、世界遺産センターを富岡倉庫内に設置したらどうかと提案したと第1質問の答弁にはありましたが、市が提案した9日も前に、県が上毛新聞に対し、その話を伝えていたという点も非常に不可解に思われます。12月定例会の時点で、市の方針として議会に伝えておく必要があったのではないでしょうか。これからも、議会には何も示さないうちに富岡倉庫の整備を当局が進めてしまうことを危惧しておりますが、少なくとも議会と市民に対する説明責任を果たすべきと考えます。この件につきましては、以上で終了とします。 そして、最後は…… ○議長(堀越英雄君) 茂原議員、1時間たちましたが一般質問を継続しますので、よろしくお願いします。どうぞ。 ◆17番(茂原正秀君) いいですか。では、またやり直します。 最後は、映画「紅い襷」と上海国際映画祭についてでございますが、昨年の予算書には、この映画の制作の予算は製糸場のドキュメンタリー映像制作8,000万円と記されていました。また、予算特別委員会での当局の説明でも映画という表現はなかったと記憶しておりますが、そのときなぜ映画という表現は使わなかったのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 昨年の予算編成及び予算特別委員会の段階では、富岡製糸場の価値を後世に伝え、残していくためのドキュメンタリーを主体とした映画制作を計画していたため、予算書ではドキュメンタリー映像制作委託料という記載をしてご説明をさせていただきました。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) それでは、上海国際映画祭に「紅い襷」を出展するための費用は全部でどの程度かかるのでしょうか。 また、この映画祭には議会からも議長及び経済建設委員長の2名と、さらには議会事務局の職員1名が派遣されると聞いておりますが、当局側も含めて市役所関係者は総勢何名が上海に行くことになるのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 上海国際映画祭につきましては、出展料は無料とお聞きしておりますが、出展に際して配給会社が行う事務的な費用が数万円かかると見込んでおります。また、何らかの賞を受賞した場合などは記念セレモニーなどを行うことも想定されますが、映画祭の運営内容が5月に決定されますので、現時点ではお答えすることはできません。 上海への渡航につきましては、市長、市長部局から職員2名、市議会から議長、経済建設常任委員長、事務局職員の計6名を予定しております。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 上海国際映画祭に市役所関係者6名が行く費用の合計はどの程度の額になるのでしょうか。 また、何らかの賞を受賞した場合は、さらに何名かの市役所関係者が上海に行き、記念のセレモニー等を行うようなことになるのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 上海への旅費は、6名で270万円を平成29年度当初予算に計上させていただきました。 受賞となった場合のセレモニー等につきましては、市関係者は渡航の6名で対応することになると考えております。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) この映画を制作しなければ後世に伝えることができない製糸場の価値というのは、具体的にどのようなものを指すのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) この映画では、史実に基づいたドキュメントを軸に、富岡に西洋式の器械製糸場をつくり上げたフランス人と富岡で働く工女たちの人間ドラマを描いております。富岡製糸場の成り立ちや生産過程などを視覚的に描くとともに、世界遺産登録の大きな要素である工女の生活などをドラマとしてお見せすることで、観覧した皆様には富岡製糸場の普遍的な価値をご理解いただけるものと考えております。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 製糸場の入場者数を月別で見ますと、この2月は一昨年2月との比較でマイナス55%という大幅な減少になっております。この傾向は今後さらに進むのかはわかりませんが、非常に心配な状況です。 そのような中での映画制作ですので、当然、これは入場者数減少に歯どめをかけるための対策と考えてよろしいのですね。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) この映画は、富岡製糸場の普遍的な価値を後世に伝え、残していくことが目的でありますが、富岡市内のみならず、東京を初めとする全国への展開や海外での上映なども検討しており、既に地方自治体などから上映の照会などがございますので、高い評価を得られるものと期待しております。そのため、映画を鑑賞された方が富岡製糸場を見学するために富岡市を訪問する契機になると考えております。
    ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) 映画のチラシやポスターなどは最近市内でよく見かけますが、そのほかの宣伝広告活動は何かお考えなのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) チラシ、ポスター以外の広報といたしましては、現在市から事業所や組合などの団体を訪問させていただき、映画の説明とチケット販売への協力依頼をいたしております。現在、市ホームページに映画のページを公開しておりますが、SNSや動画なども活用して展開してまいります。また、映画の展開には映画配給会社などが加わっておりますので、放送、映画関係のネットワークや雑誌などでも広報される予定でございます。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) この映画は全国の映画館で上映する予定があるという話を聞いておりますが、具体的な映画館の数と、どこの地域の映画館を予定しているのか、わかる範囲でお示しください。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) 現在上映が決まっておりますのは7月2日のかぶら文化ホールのみでございますが、秋には前橋市内、高崎市内での上映を行う予定となっております。また、東京などでの全国展開の上映につきましては、配給会社が準備を進めているところでございます。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) ちょっと細かいところで恐縮なのですけれども、「紅い襷」のチラシが、当初配られていたものには製作委員会として副市長さんとお二人の部長級の職員さんのお名前があり、今配布されているチラシにはそれらの方のお名前がなくなっているように見えましたが、これはどのような理由からなのでしょうか。 また、製作総指揮として市長さんのお名前も出ていますが、この製作総指揮という役職はどのようなものなのでしょうか。 ○議長(堀越英雄君) 市長公室長。 ◎市長公室長(髙橋修君) チラシを刷り増しする際に内容を見直し、全国展開するに当たり、簡潔にまとめたものでございます。 製作総指揮という肩書につきましては、映画制作の全てを俯瞰する役割でございます。 ○議長(堀越英雄君) 17番。 ◆17番(茂原正秀君) ご答弁ありがとうございました。 話はちょっとそれますが、たしか2月28日の昼間に、日本テレビのお昼の情報番組で製糸場が取り上げられていました。有名な芸能人、4名の方が富岡駅から歩いて製糸場を見に行った様子が視聴率の高い全国番組で放送されたわけですけれども、その点は大変喜ばしいことと思いました。 しかし、番組の中で、富岡製糸場イコール女工哀史ととれるような表現が何度も出てきて、ちょっと残念な思いがいたしました。世界遺産登録後、間もなく丸3年を迎えますが、世の中の一般的な認識というのは、かなりこうした誤解をしているような部分があるようにも思えます。今回、映画をつくることも意味はあるのでしょうが、一過性のイベント的なものではなく、製糸場の価値や正しい歴史を、費用対効果を考えながら、腰を据えて周知する方法も考える必要があるのではないでしょうか。 以上で私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうございました。 ○議長(堀越英雄君) 以上で17番 茂原議員の質問は終了いたしました。 △延会 ○議長(堀越英雄君) お諮りいたします。本日の会議はこの程度にとどめ、延会といたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。                (「異議なし」の声あり) ○議長(堀越英雄君) 異議なしと認めます。よって、本日の会議はこれをもって延会することに決しました。 次の本会議は、22日午前10時から開きますので、ご出席をお願いいたします。大変ご苦労さまでした。                                 午後 2時09分延会...